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ゲストさんに聞いてみた⑩『グルヌイユ(自家製パンとおかし)』

木々がうっすら色づき始めた秋の始まりに、中村さん、森さんと一緒に高尾にあるグルヌイユさんを訪ねました。
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地元の同級生だったというパン担当の金光さんと焼き菓子担当の渡辺さんのお二人ではじめたグルヌイユ。
最初の2年は店舗を持たずにイベントなどで販売をされていたそうですが、一軒家の離れを改装して今の店舗をオープンしてからもう12年目になるそうです。

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お店と同い年だという2本のオリーブの大木に囲まれた入り口を入ると、店内は「新しく入れたばかり」という大きなパン窯からの温かさとともに、パンのいい香りでいっぱいです。
内装などの大工仕事は渡辺さんが得意だそうで、夏の暑い時期にお父様と店内の壁の漆喰を塗ったお話や、パン窯の前に置かれた使いやすそうな大きい木の作業台もひとりで作ってしまうと聞いてびっくり。

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あちこちにお店の名前の由来のカエルの置物があります。

お店で販売しているパンは、全て自家製の酵母を毎日ぬか漬けのようにお世話しながら継ぎ足し続けているそうです。
「パンも焼き菓子も、グルヌイユをはじめてから作り続けているものばかりなんです」と金光さん。
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はけいちにいらっしゃる方たちにひとことお願いしました。

「グルヌイユのパンは派手なパンではないですが、粉や素材のおいしさをぜひ味わってもらいたいです。」

控えめだけれど、年数を経て粉を変えたりしながらよりシンプルだけど滋味深く、おいしいパンとおかしを焼き続けているお二人の人柄が、お店のおおらかであったかい雰囲気やパンやおかしにあらわれているなぁ、と高尾の美味しい空気を深呼吸しながら思ったのでした。
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お店販売は木・金・土のお昼頃から売り切れ次第終了とのこと。通信販売もされているそうですが、イベント出店などでお休みのこともあるそうですので出かける前にお電話などで確認される方がいいかもしれません。


グルヌイユ
住所 東京都八王子市下恩方町215
電話/FAX 090-2753-2018/0426-23-8139
メールアドレス koubo@pain-grenouille.com
ホームページ http://www.pain-grenouille.com


書いた人:サラ(スプンフル)
写真を撮った人:森(ペタル)
運転をした人:中村(中村文具店)


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by hake-ichi | 2016-12-01 06:03 | ゲストさんに聞いてみた | Comments(0)

ゲストさんに聞いてみた⑨『水牛家族』

9月に初めてご出店いただける[水牛家族]の難波順子(なんばよりこ)さんに
はけ市の眞島麻衣[spoonful]さんと森このみ[PETAL]でお話を聞いてきました。
場所は、難波さんのご自宅に近い[ひとひとて]さんのお店をお借りしました。

最初は、[ひとひとて]さんにお話を伺いに横須賀さんと出かけたときに、
お店で販売されていたバッグがとてもかわいくて、さっそく横須賀さんが購入。
使い勝手もよく丈夫で、このバッグはどなたが持ってこられてるのか聞いたところ、
[水牛家族]の難波さんという女性だと教えてもらいました。

そこで今回早速ゲストさんとしてご出店いただけようお願いしました。

水牛家族さんからは、バリュウ草のバッグとブリ草の帽子を販売していただきます。
これらの商品はフィリピンのレイテ島の方たちが草を刈るところから、
すべて手作業で作られたものです。
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[水牛家族(Carabao Family)]、いったいどんな家族?
 水牛家族は、フィリピン・レイテ島の農村の自立を支援するために、 フィリピンの伝統農業に欠か
 せない水牛をおくる活動を中心に 1987年にスタートしました。
 <ひとからひとへ>を合いことばに、 フィリピンの農村が背負わされている「貧困」と言う重荷や
 困難を レイテ島と日本の市民のネットワークで共にはね返す努力をしたい という思いで運営さ
 れています。
 2006年には農園を手に入れて農園経営が始まり、
 いまは、2013年の巨大台風被害からの復興に取り組まれています。
 バリュウバッグの製作は1996年に始めた女性たちの物作りプロジェクトで、
 多少の現金収入は子どもの学費や薬代など暮しの手助けになっています。

この日は私たちに説明するためにいろいろな資料を持ってきていただきました。

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森 「難波さんご自身が、ここに関わられるきっかけがあったのですか?」
難波「それはもう30年近くになるんです。子どもの学校で出会った友人の竹見さんに、
  声をかけられたのがきっかけです。」
森 「今でいうママ友みたいな感じで?」
難波「ええ、出会って、まぁ、話せば長くなるんですけれど、
  私たちはPTAの活動で知り合いました。彼女はフリーのジャーナリストで、
  公害問題の取材でレイテ島へ行き、農村の貧しさを目の当たりにして、
  帰国後友人たちの共同で水牛家族をたちあげたんですね。」

難波さんに、日本とフィリピンにもある公害の問題、フィリピンの農地政策の問題、開発に伴う環境の問題、教育の問題、以前ラジオ局のプロデューサーをされてた時のスポンサードのお話や、戦争の事、選挙の事・・・。私たちの生活にもかかわることのある、
いろいろなお話をたくさん聞かせてもらいました。
そして、いつも目の前の問題のことについて勉強されています。
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*フィリピンでは、歴史的な事情や国の政策により、貧困は構造的なものになっています。
 最近は開発による環境破壊や軍事的な情勢不安など、貧しい層が一層貧しくなる傾向に
 あります。同情ではなくともに貧困や困難を跳ね返すために連携すること。
 [水牛家族]の目的は、誰もが”ごくふつうの平穏な生活”を送れるようになること。
 (水牛家族のリーフレットより抜粋)とあります。

ここでひとひとてさんがコーヒーとクッキー、グラノーラを出してくれました。
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私たちはけ市もずいぶん回を重ねてきましたが、30年間続けることができたのはなぜですか?

難波「身の丈に合った支援を重ねて来たら、結果として何十年経ったっていう。
   学んだことがいっぱいあるし、生きることの中に一部として入ってますね。」
森 「喜びもありますもんね、そこが大事ですよね。」
難波「そりゃ楽しいですよ。だからいつも問われますけどね。やっぱり現場にいるっていうことは
  とっても大事だと思います。まず行くっていうことね。
  私たちはいつも一緒にミーティングをして、これからどうやっていくかとか一緒に
  話し合っていくんです。
  だからこっちが何かをするんではなくてフィリピンの人が中心。」
眞嶋「それは最初からそういう形で?」
難波「そうです、基本的には。フィリピンのことは現地に任せるっていう。そこはあの人
  たちが一番よくわかっているわけだし、レイテの人たちが今何が必要かって。
  でもお金だけ渡すんじゃなくて何でそうなのか、っていうところは共有して。
  水牛のように一歩一日、遅くてもいいから、共に生きる。」
森 「水牛家族って何だろうっ!てね、言ってて。」
眞嶋「インパクトあるもんねー。」

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難波「これは手作りのエコバッグなんです。フィリピンでもプラスティック製が増えて来
  ているんです。だからもう一度それを見直しながら、エコロジーの問題と、ものを通
  して人が繋がって、」
森 「私たちもみんな一人でやっているんです、だから量産ができないねって。」
眞嶋「それが大問題、(笑)」
森 「フィリピンの人にとっても売れたほうがいいんだけど、機械じゃないもんね。」
難波「そうそう、自分の庭先で作って、天日干しなんです。だって葉っぱ取ってき 
   て、、、。」
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そうお話してくださった難波さんは、おしゃれで優しいたたずまいの素敵な女性です。

水牛家族のレイテグッズのリーフレットから、

 昔ながらの手仕事や暮らしを失うまいと努力している女性たちに出会いました。
 ここに紹介するバッグもレイテ島の山岳地帯に自生するバリュウ草とういう草を使って、
 彼女たちが作っているものです。
 丈が2mもある草を刈り、干して当分の幅に裂き、たんねんに編んでいく。
 一人ではできない仲間仕事です。
 触ると編んだ人の手のぬくもりが伝わってくると思いませんか。
 どうぞ毎日の買い物にお使いください。遠いレイテ島の女性たちの暮らしに思いをはせながら、
 あなたの身近でお使いください。


9月のはけのおいしい朝市では、エデュコ会場で販売していただきます。
当日は難波さんがバッグの取っ手に生地を手で巻いてくださいます!
みなさまお楽しみに!

最後に、気持ちよく場所を提供してくださった[ひとひとて]の小野木ご夫妻。
本当にありがとうございました。

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水牛家族:http://suigyukazoku.web.fc2.com/

場所:[ひとひとて]:http://hitohitote.exblog.jp/
聞いた人:眞嶋麻衣[tiny little hideout SPOONFUL ]と森このみ[Flowers & Plants PETAL.]
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by hake-ichi | 2016-09-03 17:58 | ゲストさんに聞いてみた | Comments(0)

ゲストさんに聞いてみた⑧『pottery design CHEESE WORKS(ポッタリーデザイン チーズワークス)』

*[コド・モノ・コト]のプロジェクトで一緒になった、岡田さんとYUZURIHAの横須賀さん。
偶然お二人とも小金井在住だった事から一気に距離が近くなったとおっしゃる岡田さん。

今回の[はけのおいしい朝市]にゲストでご出店いただくpottery design CHEESE WORKS の
岡田ちひろさんにはけ市の横須賀さんと森でお話を伺いました。
岡田さんの作られる陶器でできた作品は、どのようにして作られるようになったのでしょうか?
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武蔵野美術大学短期大学部ご卒業後、さらに大学に編入されて造形学部で
工芸デザイン陶磁を専攻。
陶芸家を目指していた岡田さん。
その過程で窯元の見学に行かれた時に、若い時からやってる職人さんが短時間に何個も作っていく技術のものすごさを目の当たりにして驚愕!職人さんには勝てない!
それで、陶芸の中でもデザインをやろうと思ったそうです。
そのあと就職されて、陶器の商品も扱う会社のバイヤーと企画のお仕事をされていました。

岡田「雑貨店で販売するためのカジュアルなマグカップとかをデザインしていました。
  会社にいるときは新商品を次から次へと作らなくちゃいけなくて、
  作ってからこれ使い心地わるい!っていうのがあったりとか、
  深く反省をする日々で葛藤がありました。
  それをやりながら、デザインしてそれを自分で作って、使ってみて、検証して、
  一番しっくりするものを作るというものづくりをする、嘘のないものを作るのというのが
  その時の夢でしたね。」

岡田「出産を機に、会社を辞めて、窯を買ってしまえ!と思って買っちゃいました。(笑)
  仕事を辞めても焼き物は続けたいと思っていて。窯見ます?」
森 「みたい!」
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森 「お~、窯だ!」
岡田「これだと一人で窯焚きできて、寝ずの番をしなくてよくて、住宅地でやるには
   これが良かった。まだ仕事もないのにこれを買っちゃったの。」(笑)

ご主人の協力もあってご自宅で作業ができる環境が整いました。

ところがお子さんが小さいこともあり、人前に出せるようなものが作れるのに3年ぐらいかかったとおっしゃる岡田さん。

岡田「子どもが小さいときはろくろの作業をするのが難しかった。
  自分の家で使える、子供のお皿とかから作り始めましたね。」
森 「それこそ、岡田さんが言ってた自分でデザインして、自分で作って、自分の子供に使うっていう
  形そのものだもんね。」

横須賀「そのころに、私たち知り合ったのかしら。」
岡田「*つくし文具店の日直をやっているときに、コド・モノ・コトの展示会出展の声が
   かかったのでそうですね。」
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森「それで、岡田さんのかつての夢が実現してどうでしたか?」
岡田「その時同じようなものを探している人にそれが届いて、
   出産祝いに選んでもらったり、」
森 「それはどういう形で販売してたんですか?」
岡田「高円寺で友達が雑貨屋を始めて、そこに委託でおいてもらったりしてました。
  小金井の黄金やさんにも。
  そのころ私の作風が変わっていったんだけど。」
横須賀「どうして変わっていったの?」
岡田「そのころ子供と切り紙遊びをしていて、私のほうがはまってしまって、
  ご飯もそっちのけで 作ってて。
  それで散々作ってから、これなんか残せるものに使えないかな?という感じで。
  型を作って板状のものを切り抜いて、大きなお皿とかを作ってみたりしました。」
森 「私は岡田さんの大きなお皿とかは見たことないんですよね。」
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岡田「それで、その切り紙から発想を得た作品を引っさげて、
  雑貨カタログのイベントに出たんです。
  作って使ってみるサイクルの中で壊れやすいし、これはいかんなと思ったりしたけど、
  この作風でまだまだできることがあるなとも思って作ってました。作ることも楽しくて。
  それでオゾンのクラフトマーケットにも出てたんだけど、全然売れなくて(笑)

  先輩にも作品を見てもらったら、それはもうすごくいろいろ言われて。
  もっと一つのものの密度と完成度を上げないと!容赦なく厳しいダメ出しも。」

森 「それは、自分でも納得のダメ出しっていうか、なるほどと思えるものだったの?」

岡田「ほんとに今でも思い出すと胸が痛くなるくらいすごかったんだけど、それがあったおかげで
  いろんなことに気付くことができました。見た目のきれいさに自分自身がごまかされてると思う
  所もあったから。」

横須賀「それはありがたいことだよね。」

岡田「うん、うん、それで密度を上げるためにまずサイズを小さくしていくことになるんだけど、
  大きいお皿なんかは作っててもすぐ壊れちゃうし、これでは自分もうまくなれないし、
  数を作れないと、振り返ってみることもできない。」

森 「そういえば、岡田さんが学生のころに、熟練の職人さんの仕事を見てるもんね。」
岡田「そう!一分間に何個も作る職人さんに負けたと思ったのが、
  デザインのほうに行くきっかけになったというのがあったから、
  ちゃんとしたデザインで型を作っていこうという方向になりました。それで使えるもので。」

岡田「今でもいい気になってると、ほんとにその先輩の言葉を思い出します。
  ブローチを作る時に気をつけているのは縁の処理や釉薬のかけ方とか裏をきれいに
  仕上げることとか、身につけてもらうものなので、器とはまた違う気遣いがあります。
  使っていただく方のことも想いながら、丁寧に作るように心がけています。」

横須賀「自分がやりたいと思う方向が見えてきて、今後どうしていこうと思いますか?」
岡田「今後は、やってみたいのは、自分で作った型を職人さんに託して作ってもらうということ
  なんです。ブローチとか、繰り返し売れるものがあって、それを職人さんに作ってもらって、
  さらに完成度が上がったものを、提供したいと思っています。」

美大時代から陶芸に携わり、少しずつ自分の思う形を求めながら、経験したことを思い返し、それをひとつずつ形にして続けてこられた岡田さん。
これからもより良いものを作るために次なる目標に進んでおられます。

森 「今度のはけ市に出していただく、おすすめのものありますか?」

岡田「会場のDozoさんは和装の仕立て屋さんなので、それに合わせてブローチを帯どめとして
   コーディーネートしてもらったりとか、
   かんざしやヘアピンなどの和装小物として使ってもらえるものを多めに持っていきます。」

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陶器というと、器が中心の世界がありますが、
普段の生活で焼き物を装いの中に取り入れるきっかけにしてもらえるといいなとおっしゃいます。

途中で、岡田さんをお話に夢中の私たちが独占していたのがつまらなくて、カプッと私に甘噛みしにきた岡田家の[くろまめ]ちゃん。ごめん、ごめん。
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次回のはけ市の[Do-zo]さんで販売していただく CHEESE WORKSさん。
岡田さんは浴衣を着て来てくださるそうです!

私たちも当日、岡田さんの浴衣姿と作品を楽しみにしています!

聞いた人:横須賀雪枝[YUZURIHA]、森 このみ[Flowers & Plants PETAL.]

pottery design CHEESE WORKS :http://ameblo.jp/cheese-works

*つくし文具店 http://www.tsu-ku-shi.net/
*[コド・モノ・コト]http://www.codomonocoto.jp/
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by hake-ichi | 2016-09-01 20:16 | ゲストさんに聞いてみた | Comments(0)

ゲストさんに聞いてみた⑦『Antiques educo(アンティークス・エデュコ)』

「今の暮らしにあったアンティークを提示していきたい」

小金井公園近く五日市街道沿いにお店を構えて今年で5年目のアンティークス・エデュコさん。
お店ではちょうど『入れ物フェス』(ネーミングも絶妙!)開催中で、店内の一角にはアンティークのトランクが積み上げられていて、それがまたとても絵になっていました。
“古いもの好き”中村さんと一緒に店主の今井岳史さん、伸子さんにお話をうかがいました。

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-アンティークス・エデュコ(以下、エデュコ)オープン当初からのコンセプトは?
今井岳史(以下、今井):敷居が高いアンティークショップにはしたくなくて、「ちょっとかわいいね」という感じで入ってきてもらえるような雰囲気にしたいと思って品揃えをしています。
今の暮らしに合う形のアンティークを提供したいというところですかね。
-エデュコさんの店内を見ると独特の世界観があるように感じますが、オープンしてから品揃えなどの変化はありましたか?
今井:みなさんにだんだん認知してもらえるようになってきて、今は本当にいいものが集まるようになってきたので、そういった意味でも品揃えは変わってきていますし、いろんな趣味志向の方がいらっしゃるので、自分たちが「これ」っていうだけじゃなくお客さんにもチューニング合わせていけるようには常に意識をしています。

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今ではほとんどが個人やアンティークの収集家からの依頼で家具や雑貨を仕入れているというエデュコさん。もともと家具職人として仕事を始め、イタリア家具店などで働いていた今井さんですが、古いものが好きだった事からアンティークの道へ。
仕入れた家具は状態を見て丁寧に手を入れてまた長く使えるように修理をしてからお店に出していらっしゃるそうです。

中村:今井さんは味の残し方が絶妙ですよね。俺なんか結構、偶然にっていうか古い物をもらう事があるけれど、やっぱりそのままだと使えないんですよね。
でもきれいにしすぎちゃうと味もなくなっちゃうし。
今井:ヨーロッパアンティークのお店にいた時に、本当にたくさんの家具の修理を経験できたんで、そこで掴んだ感覚ですかね。
中村:ペンキが積層したのを剝がしたり、ああいうのもね、すごい。
今井:(時間を経て)勝手になってるのが一番かっこいいですよね。どうしても時代を合わせるような感じで古く見せる加工では本当の古さは出せないですよね。
-アンティーク家具のいいところはどういうところでしょう?
今井:古いものってまだ大量生産の時代じゃなかったりするので、品物としてクオリテイが高いんですよ。いい材料を使って職人が手作業で細かい仕事をしている。なので壊れてもちゃんと手を入れ直せばまた生まれ変わるし。新しい価値観で使えるというところもアンティークの魅力ですよね。
-いつも思うのですが、店内に入るとすごく雰囲気がいいですよね、落ち着くというか。
今井伸子:おじいちゃんおばあちゃんが大事に使っていた家具が家にあったような方が来店すると「あ、懐かしい」と言われるけど、もっと若い世代の方からも「この空間全体が落ち着きますね」と何回か言われたことがあって。古いものの持つ雰囲気ですかね。
-エデュコに来るお客さんはどんな風に日常にアンティークを取り入れているんでしょうか?
 今井さん:特に若い人は感覚が自由です。シャビーという言葉もありますけど、味とかファッション感覚みたいな感じで見に来る方も多くて。すごい自由に自分が好きなものを組み合わせていらっしゃる。

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持ち主が今まで大切に使ってきた思い出のあるものだから、丁寧に手を入れてまた誰かのために送り出す。「お店に出せる商品は限られているけれど、縁あってうちに来たものはまた長く使ってもらえるようにして出したい」という今井さん、伸子さんのアンティークに対する思いが、おはなしをうかがっていて伝わってきました。

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話を聞いた人:中村文具店店主・中村、スプンフル・さら

Antiques educo 【アンティークス・エデュコ】
http://antiques-educo.com
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by hake-ichi | 2016-08-25 14:24 | ゲストさんに聞いてみた | Comments(0)

ゲストさんに聞いてみた⑥ 『仕立てとおはなし処Dozo』

昨年、新しい場所で新生活を始めた物語屋の中川さんと仕立屋のいずみさん。
小金井公園近くの農家みちに面した風情のある古い平屋の一軒家、
聞けば昭和4年の建物だとか。大家である農家さんも最初は
「古くて住めないよ」と言われたそうですが、こういう家に住みたいんです」と
説明し、理解していただいて貸してもらえることに。
水まわりなどの痛んでいたところは手を入れていただいて、内装などは
友人たちと一緒に塗ったり貼ったり大工仕事で縁側を作ったり、
古い良さは残しつつ、とてもきれいに仕上げました。

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ここで暮らしながら、和裁教室をやったり物語屋のイベントをしたりと
のんびりとやっていこうと思っていたそう。生活が落ち着いたらオープン
しようかと思っていたところに、ある日出茶屋さんから「4月から庭先に出店
させてもらえないか」という話が来ました。もちろん断る理由はないけれど、
うちの庭先でいいの?と降って湧いたような話に二人ともびっくりしたそう。
都立公園のルールが変わり、小金井公園での毎週の出店ができなくなり、
公園でこれまで来てもらっていたお客様に申し訳ないからなるべく近くで
出店したいという出茶屋さんの気持ちもわかるし、もともと住み開きしようと
思っていたんだからちょうどいい話なんじゃないかということになり、
大家さんの高橋金一さんの全面協力を得て、出茶屋が出店できるスペースが
でき、あれよあれよと「仕立てとおはなし処Dozo」もスタートすることになった
のでした。

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道からすぐのところに出茶屋の屋台、中庭に入ると金一さんが作った採れたて野菜
の販売コーナー、その奥がDozoの畳の部屋。出茶屋に来たお客様も気軽に畳に
上がっておしゃべりしていきます。時には物語屋さんの物語ライブがあったり、
いずみさんの和小物販売があったり、6月には親しくしている版画家、横山尚さんの
版画展も開催しました。
今後は定期的に家庭和裁教室や物語のイベントも開催していくそうです。
9月4日のはけいちでは、物語屋さんのワンコイン物語ライブ、仕立屋さんの小物販売もあります。

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パワーのある人たちが集まって、あっという間に小金井の新たな素敵スポットが
できてしまいました。まだまだこれから楽しいことがおこりそうな予感がします。

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Dozoがある農家みち沿いは、たくさんの農家さんがあって、路地販売
をのぞくのも楽しい。お散歩しながら訪ねたくなる場所でした。


仕立てとおはなし処Dozo https://www.facebook.com/ShitateOhanashiDOZO/

聞いた人・横須賀雪枝、鶴巻麻由子
場      所・仕立てとおはなし処Dozo
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by hake-ichi | 2016-08-16 16:15 | ゲストさんに聞いてみた | Comments(0)

ゲストさんに聞いてみた ⑤ 『AsianMeal』

7月3日(日)「はけのおいしい朝市vol.82」のゲストAsianMeal(アジアンミール)さんは、
府中にある『大東京綜合卸売センター』にアジア食材を取り扱うお店を構えて11年。
とっても気さくで知識が豊富な海野 博士(ハカセ)さんとヨーコさんのお二人にお話を
うかがってきました!

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スプンフル サラ:はじめにこの市場の中にアジア食材のお店を始めようと思ったきっかけを教えて下さい。


海野 博士(ハカセ):前の仕事でお世話になっていた業者さんがここに入っていて、
辞めることになった時に「場所が空くから入らないか?」って声をかけて
もらったことがきっかけです。
サラ:その時お二人は違う仕事をしていたの?

ハカセ:その時は立川のデパートの中華食材を扱うテナントの店長だったの。
一同:え!?そうだったの?
サラ:じゃあ中華街で働いていたのは?

ハカセ:それはその前です。中華街でチャイナドレスをメインに扱う雑貨屋さんで働いていたんです。
一同:えっ?チャイナドレス???

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横浜出身のハカセさんは自動車のデザインの勉強をしながら中華街のチャイナドレスをメインに取り扱う雑貨店でアルバイトを始めます。縁あってそのまま10年間働く間に、持ち前の人懐っこさと探究心で商品の仕入れからなぜか食材や調理法、そして時計の修理まで(!)たくさんの知識を身につけていき、その後当時立川グランデュオにあった中国超級市場というお店の店長に抜擢されます。
一方、神戸出身のヨーコさんは大学でグラフィックを専攻し、卒業後に阪急百貨店へ就職、デザイナーとして店舗設計などのアシスタントなどを経験します。その後最初は一年だけという契約で上記デパートのデベロッパー(運営側)の仕事の声がかかり、「当時は一人暮らしにも憧れていたし」と誘いを受けて上京。
そしてお二人は出会ってのちにご結婚されるのです。

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ハカセ:自分はもともと中華街の出身だったけど、ここでは中華食材にこだわるんじゃなく
アジア食材全般を取り扱いたいと思って始めました。

サラ:11年の間に扱う食材は変わりましたか?

ハカセ:全然変わりました、種類もどんどん増えていて。ここに来る外国のお客さんの要望に
答えていたらこういう形になちゃった。面白いことに、お客さんに頼まれて仕入れると
「これ探してた!」って人がどんどん出てきて。

サラ:お客さんはどうやってアジアンミールさんを知ったのかな?

ハカセ:外国の人って普通のお肉屋さんで売ってない塊の肉とか部位を料理に使うでしょう?
そういうのは市場には絶対にあるから。それで、もともと市場を利用していたお客さんが
『あ、こんなところに!』って。

-ここでヨーコさん登場

鶴巻:お客さんの層は?

ハカセ:うちはもう老若男女、フィリピン、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア、いろんな国から。
ヨーコ:半分は外国の人ですね。

ハカセ: 今でこそ青バナナとか当たり前のように売ってるけど、前はなかったんですよ。
サラ:青バナナは大きな転機だったのでは?

ヨーコ:青バナナでうちのお店も随分変わったかな。一番始まりはスリランカのお客さんから
『どーしても、カレーに青バナナを使いたいから仕入れてくれ』って言われて。
でも一回に結構な量入って来るので。売れ残っちゃうかもしれないけど、お客さんからの
熱いリクエストだし、一回やってみようかって。それで店頭に置いておいたら…

ハカセ:「(他のお客さんが)なんで売ってんの!?」って。店頭に置いておいたらあっという間に
売れちゃって。もう今は切らすことないもんね、週末入ってももうないから。

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はけいちでも人気の青バナナは、青いままカレーに使い熟したらデザートにとアジアのいろいろな国で食べられていることを教えてくれたヨーコさん。

お店の斜め向かいの休憩スペースでお話を伺っている間にもアジアンミールさんには馴染みの外国のお客さんが次々と訪れては買い物をしていました。お二人の気さくなお人柄がアジアの市場で話をしながらワイワイ買い物をするような、そんなあったかい気持ちにさせてくれるのかもしれません。

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鶴巻:では、最後に今回のはけいちに持ってきてもらえるものでオススメを教えてください。

ハカセ:スパイス中心にいろいろ持って行こうかと思っています。はけいちにいらっしゃるお客様は
好奇心旺盛な料理を作るのが好きなひとが多いから喜んでもらえるんじゃないかな。

今回の参加メンバーは中村文具店の中村さん、出茶屋の鶴巻さん、そしてスプンフルのマイとサラ。朝9時の集合にそれぞれ自転車で(中村さんはVespa)現地集合、意外と近い!卸売センター初体験の鶴巻さんは仕入れでよく来るマイと中村さんと一緒に市場内をぐるりと一周。市場の雰囲気に一同ワクワクでした。

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インタビューは、休憩所の向かいのコーヒースタンド“府中卸売珈琲店(ココロータス)”さんの淹れたてコーヒーを飲みながらの楽しい時間となりました。

a0123451_11355978.jpgAsianMeal アジアンミール
http://asianmeal.seesaa.net
OPEN:8:00-14:30 CLOSE:日・祝ほか
東京都府中市矢崎町4-1 大東京綜合卸売センター 5通路奥
TEL/FAX:042-336-6399

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by hake-ichi | 2016-06-30 11:17 | ゲストさんに聞いてみた | Comments(0)

ゲストさんに聞いてみた④ 『やきがしや・ひとひとて』

ちょっと暑い土曜日の午後、Petalの森さんとYUZURIHAの横須賀の二人で
「やきがしや・ひとひとて」さんにお邪魔してきました。
ひとひとてさんは立川のけやき台団地の横にあります。手作りの内装が素敵な
可愛らしいお店です。


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『き・まま』にも紹介されていたり、アラタ・クールハンドさんの著書には
『HOME SHOP style』という本にお店ができるまでの様子が紹介されています。
(この本には中村文具店も出ています!)
はけいちとしてはPetalさんが立川にあったカフェ木馬さんのイベントに出店した時に
お友達になって繋がりました。

店主の小野木さん夫妻が出迎えてくれました。


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駅からもちょっと離れているという場所がら、頻繁にお客様が来店されるわけではありません。
でも一人お買い物されて帰られるとまた一人といい間合いでお客様が来られます。
そして観察していると皆さん個性的で素敵なお客様、そしていい方ばかり!これは店主夫妻
の人柄がそういう人々を惹きつけるのだなと我々は思いました。
ますます小野木夫妻に興味が湧いてきました。

素敵なおいしいお菓子は奥様の美里さんの担当。とてもおいしいのに最初から
お店をやろうと思っていたわけではなく、自分の作るものをお金を出して買ってもらう
なんて思っていなかったとのこと!学生時代に製菓を学び、国分寺のトピナンプール
というベジタリアン料理のお店でアルバイトをしていた美里さん。そこでベジタリアン
なのに食べてしっかりと満足感のある料理に出会います。卵や牛乳を使わずに満足感の
あるお菓子を作ってみたいという気持ちから試行錯誤し今のレシピが出来上がりました。
その後、フルーツ専門店でもアルバイト。毎日フルーツに触れてどうやったら美味しく
使えるのか、美しく見せることができるかを学ばれたそうです。


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リアカーで豆腐の引き売りの仕事をしていた淳さん、「引き売りの仕事は大変な
こともあったけどいろんな出会いがあってとても楽しかったんです」。
そんな二人が家が手狭になったことをきっかけに部屋を探していたところ、人を介して紹介
された物件が今のひとひとて。閉店したお寿司屋さんでした。二階を住居に一階を工房にと
考えていたら「せっかくだから店にした方がいい」と紹介者に勧められて、最初は半信半疑
ながら店の内装を自分たちで始めました。
店の名前を考えたのは淳さん。「人と人が手を使って手づくりのお菓子で繋がっていく」
イメージで考えたとのこと。
2013年の9月にオープンした店は、二人の人柄とおいしいお菓子で徐々に知られるようになり、
お客様との輪、仲間との輪もできました。
「地域と繋がりながら少しずつコミュニティが広がる感じがいいと思っているんです。一気に
広がっても対応しきれないし」と淳さん。

お店では絵本の読み聞かせや音楽ライブなどのイベントも開催し、近隣の親子連れなどに
とても喜ばれています。
小野木夫妻の謙虚で控えめな中にしっかりとした芯があるのがお話ししていると
感じられて、これが人気の秘密だろうと森さんと帰りの車で話しました。

7月3日のはけいちには焼き菓子だけでなくアイスクリームを持ってきてくれます!
夏しか楽しめないひとひとてのアイスクリーム。ぜひ食べに来てください。

やきがしや・ひとひとて (http://hitohitote.exblog.jp)

聞いた人:ペタル・森このみ、YUZURIHA・横須賀雪枝
場所 :ひとひとて店舗(立川市若葉町1-17-1)
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by hake-ichi | 2016-06-28 10:13 | ゲストさんに聞いてみた | Comments(0)

ゲストさんに聞いてみた③ 『手染の手ぬぐい屋 ともぞう本舗』

7月3日(日)のVol.82のゲストでご出店いただく、手ぬぐい[ともぞう本舗]さんに
出茶屋・鶴巻さんとペタル・森で、ご自宅兼アトリエに伺いました。

鶴巻(以下鶴)「確か住所ではこのあたりなんだけど、」
森「あ、あった、手ぬぐいいっぱい干してある!」

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お祖父様たちの代まで呉服屋さんでいらした[ともぞう本舗]の小松朋恵さん。
日本の着物は、子供にはすくすく育つように、麻の葉の模様を着せましょうとか
暑い日には、[雪輪]の柄をあえて夏に着て涼し気に過ごしましょうといった、
柄にも意味や願いを持って使われている。
お祖父様たちが亡くなられて、[そういう昔からある素敵な習慣がなくなったら困るな]
そんな風に思っていた朋恵さん。
そこからどうして手ぬぐい作りを始められたのでしょうか?

森「はけ市に何度も来ていただいたことを聞いたのですが、
  その時どの方が[ともぞう本舗]さんなのか、わからなかったりしていて、
  今回は、改めましてよろしくお願いします。」

ともぞう本舗(以下とも)「よろしくお願いします。」

鶴「手ぬぐいはいつからはじめられたんですか?」

とも「始めたのは2008年です。」
   
その時専業主婦だった朋恵さんに、ご主人が暇を持て余してるように見えたのか
「なんか資格取れば?簿記とかどお?」っていわれて、えっ?簿記? 
そっちは全然興味なかったそうです。
そんな時、

とも「カラーコーディーネーター検定というのをやってて(カラーコーディーネーター
  2級の資格をお持ちです)、色の勉強はしてたんですが、よく祖母が
  「これは色目がいいのよ」と言ってた色が、西洋のカラーチャートではダメな色に
  入っちゃうんです。
  日本の色ってどうなってんだろうと思ってた。
  そんな時、和雑貨屋さんに入ったら[日本文様検定]というのがあるのを知って、
  色のこともやるというので、ちょっとやってみようかなっと思ったのがもともとの
  始まりです。
  そういう検定の勉強を始めたら、母から、
  「Tシャツ作る学校があるって」と電話があって、そんなこと一言も言った覚えは
  なかったんですが、」(笑)

鶴、森「えっ?えっ?」(笑)
  
とも「そのTシャツを作る(杉野服飾大学の)オープンカレッジでの9回の講座のうち
  3回でTシャツを作り終わってしまったので、残りの講座で手ぬぐいを作りました。
  先生が、たまたまシルクスクリーンの先生だったので、うちの刷り方はそのまま
  シルクスクリーンでやっています。」
森「そうなんですね。」
とも「手捺染(てなっせん)という手法で一枚ずつ染めていきます。」
鶴「え?一枚一枚手刷り?」

とも「そうです。」

とも「最初に手ぬぐいを学校で作ったのが失敗したんです。」

聞いていた生地幅と実際の生地幅が2センチ違っていて、持って行ったデザインが
収まらなくて納得がいかなかった朋恵さん。
それから2か月に一回くらいカレッジの先生のところに通われることになりました。

とも「そうしてるうちにデザインがたまってきたので、井の頭公園のアートマーケッツに
  出ようということになって。
  私はあまり人前に出るのが得意じゃないので、あなた(ご主人)が売ってくださいと
  言ったら 「いいよ。」ということで、相方(ご主人)が営業部長になって二人で売り始
  めました。なので、二人で[ともぞう本舗]をやっていると思われるのですが、
  実際には私一人なんです。」(笑)

鶴「今柄は何種類ぐらいあるんですか?」

とも「デザインは32~3柄あると思います。実際に販売しているのは20種類くらい
  ですね。版が乾いて行ってしまうので、一回につき10枚くらいしか刷れないんです。」

森「一枚づつですもんね。」

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ともぞうさんのたくさんの版を見せてもらいました。
その図案は、古典柄からアレンジして作られています。

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とも「これは山道っていう柄です。」

鶴「この柄は昔からある柄なんですか?」

とも「そうです、もともとはこの角度が、直角で連続している柄だったんですけど、
  山道で直角だと山を登るのが大変なんですよ。
  角度は急になるんですけど、坂が緩やかになって、登りにくいなと思っていた山も登れる!
  という思いを込めてこの角度にしたんですね。
  そういうことを思いながらこの柄を描きました。」

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↑ 《山道》柄の染めあがった製品前の手ぬぐい

森「基本的な昔からある柄に、そういう思いを込めてアレンジができるんですね。」


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*このともぞう本舗さんの山道の図案は、本の表紙にも使われています。
 編集の方が《落語九十九旅》という本の表紙に、
 なだらかな山道、まさにこういう意味の表紙のための図柄を探されていたそうです。
 本の作り手さんのイメージとぴったり合ったこの表紙。
 内容も面白そう。。。
 当日この本も販売してくださいます。



とも「図案というと、この家紋帳も、

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鶴、森「おぉー!!」


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とも「この家紋帳も、私が手ぬぐいを作り始めてから出てきたんです。
  母たちも子供のころこの家紋帳を見て遊んでた記憶があったんですね。
  あったらよかったのにね、どこいっちゃったんだろうねと。
  私が15くらいの時、祖父母が引っ越した時に
  だれもが全部捨てたと思ってたんです。
  私が手ぬぐいを作り始めたんだよって言ったら、おじさんが「持ってるよ、持ってけばっ」て」

森「これほんとに宝物ですね。面白いから、ずっと見ちゃう!」
  
とも「目次がいろは順なんですよ。蝶々はてふてふ。」
  
しばし3人で見ごたえのある家紋帳を見て楽しむ。動物、植物、なべしきや、箪笥の取っ手、など
たくさんのモチーフがありました。

とも「これはふくら雀っていう紋で、雀って秋になると稲穂を食べちゃうから害鳥なんだけど、
  雀が少しくらい食べても問題ないくらいの豊作、太った雀は縁起がいいという意味が
あるみたい。」

とも「これは松葉で作った蝶々の柄だったりして、すごくデザインが
  優れているんです。それを意識して作っているのがうちの、[蝙蝠(こうもり)]
  という柄だったりとか」


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↑ともぞう本舗さんの蝙蝠柄の手ぬぐい

とも「こういう古い柄の一つ一つにちゃんと意味があるっていうのを伝えていきたいって
  いうのがあるので、うちの商品には帯をつけてるんですけど、その帯にその手ぬぐいの
  柄の意味を1柄ずつつけています。」

鶴「私はお化け柄のを持ってるんですけど、ちゃんと読んでなかったかも!」

森「でも、色や柄が気に入って買って帰った人が、お家に帰ってから帯の文字読んだら
  あ、こういう意味だったんだ。っていうので二段階で楽しめるね。」


ともぞう本舗さんの手ぬぐいは
[昔使われていた柄で、縁起が良くて楽しい感じ、それで意味がある。今生きてる私たちや、若い人たちもかっこよく使える]っていうのがコンセプト。
それを表現するのには、まだまだ足りないとおっしゃる一色ずつ配合を変えて自分でつくられた色見本と配合表、買ったときに一つずつつけてもらえる図案の意味が書いてある帯とシール。
そのすべてが手作りのオリジナルで、作るのにとても時間と根気が必要です。

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鶴「今度(はけ市の時)持ってきてもらえる、おすすめのものありますか?」

とも「え~っと、暑くなって体調を崩すときなので無病(六瓢)息災っていう
  意味の、この瓢箪(ひょうたん)柄が間に合えば出したいと思います。」

どんな色で上がってくるのか楽しみですね。


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朋恵さんに出していただいたA.Kラボさんのお菓子をいただきました!


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紋の意味や、256色もある名前の付いた日本の色のことなど、様々な説明をしてくださった朋恵さん。

これからの暑い季節に手ぬぐいはとても重宝します。
気に入った柄や色目のものがあったらどうぞお手に取ってご覧ください。
そして、[ともぞう本舗]さんの手ぬぐいの帯裏側の柄の意味をぜひ読んでくださいね。


手染の手ぬぐい屋 ともぞう本舗 :http://tomozouhonpowebshop.blog.fc2.com/

聞いた人:出茶屋・鶴巻麻由子とペタル・森このみ
場所 :ともぞう本舗さんのアトリエ
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by hake-ichi | 2016-06-27 01:24 | ゲストさんに聞いてみた | Comments(0)

ゲストさん聞いてみた ② 『Unicorn Bakery』

ゲストさんに聞いてみた
6月ゲストUnicorn Bakeryさん
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ユニコーンベーカリーさんに到着したのは夕暮れ前
五月にしてはの夏日
”暑かったでしょう〜”
リンゴジュースを差し出してくれたとっても気さくな店主のアンチャン
入り口を全開にした店内には心地よい風が通ります
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ユニコーンベーカリーさんは国立駅近く
長屋の正面を飾るブリティッシュ・アメリカンスタイルのベーカリーのお店
お菓子のアイディアはイギリス生まれアメリカ育ちのお母さん譲りの本場の味
お菓子のデザインのお仕事を経てお友達の集まりにお菓子を披露したことがお店を始めるきっかけに…
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スプンフルのある丸田ストアーのすぐそばで育ったアンチャン
武蔵野公園や小金井への思い入れも深く
地域やご近所さんの話しで”知ってる!””うんうん”
話しは尽きません!!!

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営業中のにもかかわらず
楽しい時間をありがとうございました

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はけのおいしい朝市初登場!
当日は人気のメープルピーカンバーやマフィン、スコーンを持ってきてくださいます
どうぞお楽しみに!


tiny little hideout SPOONFUL
眞嶋 麻衣




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by hake-ichi | 2016-05-31 23:06 | ゲストさんに聞いてみた | Comments(0)

ゲストさんに聞いてみた① 『glass studio Rainbow Leaf』

今月から始まった新企画!「スタッフに聞いてみた」に続いて、はけいちに来てくれるゲストさんのことをもっと知りたい!「ゲストさんに聞いてみた」のコーナーが始まります。
第一回は、6月5日(日)「はけのおいしい朝市vol.81」のゲストさん、glass studio Rainbow Leafさんです。

中村文具店の中村さんの車に乗せてもらって、スプンフルのマイさん、私出茶屋の鶴巻で、青梅へ出発!

中村文具店は古文具のお店ですが、中村さんの車はこれまた渋い。左ハンドルの逆輸入日本車です。(私は詳しくないので..車好きな方は、ぜひ中村さんに聞いてみてくださいね)
エアコンはついてるけれど壊れてるということで、ぐるぐるハンドルを回して窓全開!気持ちいい風にびゅんびゅん吹かれて青梅街道を進みました。
車で小作駅を北上して5分程、白い建物が見えて、Rainbow Leafさんに到着。
まっ白の天井の高い建物に、工房とショップが並んでいます。

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Rainbow Leafの平岩愛子さんが迎えてくれました。ガラスのことは全然知らない私たち。机や棚に並ぶグラスにときめきながら、みんなから質問が始まりました。

建物や、アンティークの棚にまず目が行くのは中村さん。
平岩「父のやっていた工場を改装したんです。その当時の棚などを利用しています。」

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中村「かっこいい。そういう受け継いでるスタイルいいですね。 流行りのインダストリアルデザイン!」
床に残る跡や、奥に残る工具など中村さんは気になって仕方ない様子です。

お店中を歩きまわっていた私たち。かわいい椅子にやっと座ったところに、平岩さんが冷たいお茶を出してくれました。もちろんRainbow Leafのグラス。

今までのはけいちで、神社開催やオリーブ・ガーデン開催、SERVEさんでも出店していただいことがあるRainbow Leafさん。お客さんからも「口当たりがすごくいい」という言葉をよく聞きます。出茶屋でもレモンコーヒーのグラスで愛用しています。

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マイ「音がすごくいい!おいしい」
みんなの飲むカラカラという音が涼しさを感じてとても気持ちがいい。

Rainbow Leafさんのwebページを見ると、ヨーロッパなどのガラスを見て巡ったという平岩さん。ガラスとの出会いを聞きました。

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鶴「どんなガラスが好きなんですか?」
平「油絵をやっていたので、透明なガラスは人気があるんですけど、でも私はその当時の琉球ガラスの、色のついたガラスというのに惹かれて、透明だけど色のついたものがやりたいと思いました」
美術大学の図書館で見ていた琉球ガラスの本。その中に紹介されていた人物にとても惹かれたそうです。
平「直感でこの人に会いたい!と思って。会って話しを聞きたい。それがきっかけですね。20年程前、当時はインターネットでの情報も見つけられず、本で見た住所だけを頼りに沖縄へ向かいました」
平「だけど向かった住所のところは駐車場になっていて….。このままじゃ帰れないって思って、琉球ガラスの工房を巡りました」

Rainbow Leafさんのガラスは、廃材を使ったリサイクルガラスです。
当時はその差がどういうものなのか分かっていなかったという平岩さん。沖縄のガラス工場を巡って、鮮やかな加工ガラスは平岩さんにとってあまり惹かれることがないことに気が付いたそうです。最後に行ったのが、本で見た、会いたかった職人さんが最初に修行したという『奥原硝子製造所』。

平「やはりそこの硝子に、ああ、これだ!と思って惹かれて。昔ながらの工場で、みんな黙々と作業をしていて怖い雰囲気で….、休憩までずっと待っていました」

会いたかった職人さんのことを尋ねると、懐かしいって話してくれたけれど、もう3年くらい前に亡くなって工場はもっと前に閉鎖したとのこと。でも、「ここだ!」と思った平岩さんは、ここで働いて学びたいとお願いしました。なかなかうんとは言ってもえらなかったそうですが、東京に戻って、ずっと気持ちが変わらなかったらおいでと言ってくれたそう。その後、年賀状に「春に行きたいです」と書いたところ、返事はなかったけれど、それはいいということなんだと思って、卒業して、春になって行きましたと笑う平岩さん。
すごい行動力!きっとまっすぐなその気持ちが製造所の人にも伝わり嬉しかったのではないかと思います。


それから、結婚や出産を挟んで約7年間、奥原硝子製造所で琉球硝子を学び、2009年、吹きガラスを中心としたガラス工房 glass studio Rainbow Leaf を設立。

Rainbow Leaf という名前は、虹のような色の光の一瞬の変化、葉のように柔らかな印象の形をガラスで表現していきたいから。

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平岩さんのグラスは、柔らい雰囲気で、緑や黄色や紫、リサイクルガラスに溶け込む色がとてもきれいで、その名前に込められた想いが伝わってきます。

鶴「琉球ガラスの違いっていうのはなんなのですか?全部リサイクルガラス?」
平「もともと琉球ガラスは、戦後材料がないときに米軍が使った瓶を集めて作ったのが始まりなんです。段々お土産品とかで人気が出て、沖縄が日本に返還されて流通もよくなって原料が手に入りやすくなってからは、なかなか瓶を回収してラベルを剥がして作るリサイクルガラスは減っています」

Rainbow Leafさんは100%リサイクルガラス。沖縄では泡盛の瓶がたくさん出るそうですが、こちらではあまりないので色んな瓶を試してみて、平岩さんの好きな色合いや溶け方を見て、焼酎の空き瓶を主に使っているそうです。同じ瓶じゃないと割れてしまうんだそう!ワインの瓶など、産地が色々で国が違うと合わなくて割れやすいんだそうです。

マ「1本1本ラベルを剥がすところも全行程一人でやってるんですか!?」
平「ほとんどそうですね。父と母にラベルを剥がしたりしてもらってます」

型のデザインから全行程!そして暑い中ガラスを吹いて、かっこいいです!

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Rainbow Leafさん、面白い話しがありすぎて、とても一度では紹介しきれません。また2度目、伺わせてくださいとお願いしました。
実際に体験もしてみたい。ガラス作りの行程や沖縄での生活のこと、聞きたい話しはつきません。


Rainbow Leafさんとはけいちの出会いは、YUZURIHAの横須賀さん。同じイベント会場でその日はアチパンさんのお手伝いをしていた横須賀さんが平岩さんをナンパ。話している内に、奥原硝子製造所が取引していた工芸店が横須賀さんが昔働いていたところだったり、共通項がたくさんあって盛り上がったそうです。

「ゲストさんに聞いてみた①」やっぱり実際にお店に行って話しを聞くと、身体中に言葉から発せられる空気が伝わって、すごく面白くて、来られてよかったねと3人で話しました。
みなさんもぜひ工房に足を運んでみてくださいね。


Rainbow Leafさんのこだわりは、
シンプルなもの。機能美、日常に使いやすいもの。

今回のはけいちのおすすめは、調味料入れ。平岩さんの友人の木工作家さんが作るスプーンもついて素敵です。

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楽しいお話しを聞いて大満足、でおなかの空いた私たち….(車でお昼何食べる?という話しばかりしていたし)。平岩さんに青梅のおすすめのお店を聞いて、工房を後にしました。

Rainbow Leafさん、お忙しい中ありがとうございました!はけいちでまた会えるのを楽しみに!


出茶屋
鶴巻麻由子


*「はけのおいしい朝市vol.81」
 中村文具店新店舗にて10時〜15時open!!




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by hake-ichi | 2016-05-31 22:51 | ゲストさんに聞いてみた | Comments(0)


  


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【日程】
7月2日(日)
【会場】
10〜15時
中村文具店

時間▶10時~15時半

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