ゲストさんに聞いてみた③ 『手染の手ぬぐい屋 ともぞう本舗』
7月3日(日)のVol.82のゲストでご出店いただく、手ぬぐい[ともぞう本舗]さんに
出茶屋・鶴巻さんとペタル・森で、ご自宅兼アトリエに伺いました。
鶴巻(以下鶴)「確か住所ではこのあたりなんだけど、」
森「あ、あった、手ぬぐいいっぱい干してある!」

お祖父様たちの代まで呉服屋さんでいらした[ともぞう本舗]の小松朋恵さん。
日本の着物は、子供にはすくすく育つように、麻の葉の模様を着せましょうとか
暑い日には、[雪輪]の柄をあえて夏に着て涼し気に過ごしましょうといった、
柄にも意味や願いを持って使われている。
お祖父様たちが亡くなられて、[そういう昔からある素敵な習慣がなくなったら困るな]
そんな風に思っていた朋恵さん。
そこからどうして手ぬぐい作りを始められたのでしょうか?
森「はけ市に何度も来ていただいたことを聞いたのですが、
その時どの方が[ともぞう本舗]さんなのか、わからなかったりしていて、
今回は、改めましてよろしくお願いします。」
ともぞう本舗(以下とも)「よろしくお願いします。」
鶴「手ぬぐいはいつからはじめられたんですか?」
とも「始めたのは2008年です。」
その時専業主婦だった朋恵さんに、ご主人が暇を持て余してるように見えたのか
「なんか資格取れば?簿記とかどお?」っていわれて、えっ?簿記?
そっちは全然興味なかったそうです。
そんな時、
とも「カラーコーディーネーター検定というのをやってて(カラーコーディーネーター
2級の資格をお持ちです)、色の勉強はしてたんですが、よく祖母が
「これは色目がいいのよ」と言ってた色が、西洋のカラーチャートではダメな色に
入っちゃうんです。
日本の色ってどうなってんだろうと思ってた。
そんな時、和雑貨屋さんに入ったら[日本文様検定]というのがあるのを知って、
色のこともやるというので、ちょっとやってみようかなっと思ったのがもともとの
始まりです。
そういう検定の勉強を始めたら、母から、
「Tシャツ作る学校があるって」と電話があって、そんなこと一言も言った覚えは
なかったんですが、」(笑)
鶴、森「えっ?えっ?」(笑)
とも「そのTシャツを作る(杉野服飾大学の)オープンカレッジでの9回の講座のうち
3回でTシャツを作り終わってしまったので、残りの講座で手ぬぐいを作りました。
先生が、たまたまシルクスクリーンの先生だったので、うちの刷り方はそのまま
シルクスクリーンでやっています。」
森「そうなんですね。」
とも「手捺染(てなっせん)という手法で一枚ずつ染めていきます。」
鶴「え?一枚一枚手刷り?」
とも「そうです。」
とも「最初に手ぬぐいを学校で作ったのが失敗したんです。」
聞いていた生地幅と実際の生地幅が2センチ違っていて、持って行ったデザインが
収まらなくて納得がいかなかった朋恵さん。
それから2か月に一回くらいカレッジの先生のところに通われることになりました。
とも「そうしてるうちにデザインがたまってきたので、井の頭公園のアートマーケッツに
出ようということになって。
私はあまり人前に出るのが得意じゃないので、あなた(ご主人)が売ってくださいと
言ったら 「いいよ。」ということで、相方(ご主人)が営業部長になって二人で売り始
めました。なので、二人で[ともぞう本舗]をやっていると思われるのですが、
実際には私一人なんです。」(笑)
鶴「今柄は何種類ぐらいあるんですか?」
とも「デザインは32~3柄あると思います。実際に販売しているのは20種類くらい
ですね。版が乾いて行ってしまうので、一回につき10枚くらいしか刷れないんです。」
森「一枚づつですもんね。」

ともぞうさんのたくさんの版を見せてもらいました。
その図案は、古典柄からアレンジして作られています。

とも「これは山道っていう柄です。」
鶴「この柄は昔からある柄なんですか?」
とも「そうです、もともとはこの角度が、直角で連続している柄だったんですけど、
山道で直角だと山を登るのが大変なんですよ。
角度は急になるんですけど、坂が緩やかになって、登りにくいなと思っていた山も登れる!
という思いを込めてこの角度にしたんですね。
そういうことを思いながらこの柄を描きました。」

↑ 《山道》柄の染めあがった製品前の手ぬぐい
森「基本的な昔からある柄に、そういう思いを込めてアレンジができるんですね。」

*このともぞう本舗さんの山道の図案は、本の表紙にも使われています。
編集の方が《落語九十九旅》という本の表紙に、
なだらかな山道、まさにこういう意味の表紙のための図柄を探されていたそうです。
本の作り手さんのイメージとぴったり合ったこの表紙。
内容も面白そう。。。
当日この本も販売してくださいます。
とも「図案というと、この家紋帳も、

鶴、森「おぉー!!」

とも「この家紋帳も、私が手ぬぐいを作り始めてから出てきたんです。
母たちも子供のころこの家紋帳を見て遊んでた記憶があったんですね。
あったらよかったのにね、どこいっちゃったんだろうねと。
私が15くらいの時、祖父母が引っ越した時に
だれもが全部捨てたと思ってたんです。
私が手ぬぐいを作り始めたんだよって言ったら、おじさんが「持ってるよ、持ってけばっ」て」
森「これほんとに宝物ですね。面白いから、ずっと見ちゃう!」
とも「目次がいろは順なんですよ。蝶々はてふてふ。」
しばし3人で見ごたえのある家紋帳を見て楽しむ。動物、植物、なべしきや、箪笥の取っ手、など
たくさんのモチーフがありました。
とも「これはふくら雀っていう紋で、雀って秋になると稲穂を食べちゃうから害鳥なんだけど、
雀が少しくらい食べても問題ないくらいの豊作、太った雀は縁起がいいという意味が
あるみたい。」
とも「これは松葉で作った蝶々の柄だったりして、すごくデザインが
優れているんです。それを意識して作っているのがうちの、[蝙蝠(こうもり)]
という柄だったりとか」

↑ともぞう本舗さんの蝙蝠柄の手ぬぐい
とも「こういう古い柄の一つ一つにちゃんと意味があるっていうのを伝えていきたいって
いうのがあるので、うちの商品には帯をつけてるんですけど、その帯にその手ぬぐいの
柄の意味を1柄ずつつけています。」
鶴「私はお化け柄のを持ってるんですけど、ちゃんと読んでなかったかも!」
森「でも、色や柄が気に入って買って帰った人が、お家に帰ってから帯の文字読んだら
あ、こういう意味だったんだ。っていうので二段階で楽しめるね。」
ともぞう本舗さんの手ぬぐいは
[昔使われていた柄で、縁起が良くて楽しい感じ、それで意味がある。今生きてる私たちや、若い人たちもかっこよく使える]っていうのがコンセプト。
それを表現するのには、まだまだ足りないとおっしゃる一色ずつ配合を変えて自分でつくられた色見本と配合表、買ったときに一つずつつけてもらえる図案の意味が書いてある帯とシール。
そのすべてが手作りのオリジナルで、作るのにとても時間と根気が必要です。

鶴「今度(はけ市の時)持ってきてもらえる、おすすめのものありますか?」
とも「え~っと、暑くなって体調を崩すときなので無病(六瓢)息災っていう
意味の、この瓢箪(ひょうたん)柄が間に合えば出したいと思います。」
どんな色で上がってくるのか楽しみですね。

朋恵さんに出していただいたA.Kラボさんのお菓子をいただきました!

紋の意味や、256色もある名前の付いた日本の色のことなど、様々な説明をしてくださった朋恵さん。
これからの暑い季節に手ぬぐいはとても重宝します。
気に入った柄や色目のものがあったらどうぞお手に取ってご覧ください。
そして、[ともぞう本舗]さんの手ぬぐいの帯裏側の柄の意味をぜひ読んでくださいね。
手染の手ぬぐい屋 ともぞう本舗 :http://tomozouhonpowebshop.blog.fc2.com/
聞いた人:出茶屋・鶴巻麻由子とペタル・森このみ
場所 :ともぞう本舗さんのアトリエ
出茶屋・鶴巻さんとペタル・森で、ご自宅兼アトリエに伺いました。
鶴巻(以下鶴)「確か住所ではこのあたりなんだけど、」
森「あ、あった、手ぬぐいいっぱい干してある!」

お祖父様たちの代まで呉服屋さんでいらした[ともぞう本舗]の小松朋恵さん。
日本の着物は、子供にはすくすく育つように、麻の葉の模様を着せましょうとか
暑い日には、[雪輪]の柄をあえて夏に着て涼し気に過ごしましょうといった、
柄にも意味や願いを持って使われている。
お祖父様たちが亡くなられて、[そういう昔からある素敵な習慣がなくなったら困るな]
そんな風に思っていた朋恵さん。
そこからどうして手ぬぐい作りを始められたのでしょうか?
森「はけ市に何度も来ていただいたことを聞いたのですが、
その時どの方が[ともぞう本舗]さんなのか、わからなかったりしていて、
今回は、改めましてよろしくお願いします。」
ともぞう本舗(以下とも)「よろしくお願いします。」
鶴「手ぬぐいはいつからはじめられたんですか?」
とも「始めたのは2008年です。」
その時専業主婦だった朋恵さんに、ご主人が暇を持て余してるように見えたのか
「なんか資格取れば?簿記とかどお?」っていわれて、えっ?簿記?
そっちは全然興味なかったそうです。
そんな時、
とも「カラーコーディーネーター検定というのをやってて(カラーコーディーネーター
2級の資格をお持ちです)、色の勉強はしてたんですが、よく祖母が
「これは色目がいいのよ」と言ってた色が、西洋のカラーチャートではダメな色に
入っちゃうんです。
日本の色ってどうなってんだろうと思ってた。
そんな時、和雑貨屋さんに入ったら[日本文様検定]というのがあるのを知って、
色のこともやるというので、ちょっとやってみようかなっと思ったのがもともとの
始まりです。
そういう検定の勉強を始めたら、母から、
「Tシャツ作る学校があるって」と電話があって、そんなこと一言も言った覚えは
なかったんですが、」(笑)
鶴、森「えっ?えっ?」(笑)
とも「そのTシャツを作る(杉野服飾大学の)オープンカレッジでの9回の講座のうち
3回でTシャツを作り終わってしまったので、残りの講座で手ぬぐいを作りました。
先生が、たまたまシルクスクリーンの先生だったので、うちの刷り方はそのまま
シルクスクリーンでやっています。」
森「そうなんですね。」
とも「手捺染(てなっせん)という手法で一枚ずつ染めていきます。」
鶴「え?一枚一枚手刷り?」
とも「そうです。」
とも「最初に手ぬぐいを学校で作ったのが失敗したんです。」
聞いていた生地幅と実際の生地幅が2センチ違っていて、持って行ったデザインが
収まらなくて納得がいかなかった朋恵さん。
それから2か月に一回くらいカレッジの先生のところに通われることになりました。
とも「そうしてるうちにデザインがたまってきたので、井の頭公園のアートマーケッツに
出ようということになって。
私はあまり人前に出るのが得意じゃないので、あなた(ご主人)が売ってくださいと
言ったら 「いいよ。」ということで、相方(ご主人)が営業部長になって二人で売り始
めました。なので、二人で[ともぞう本舗]をやっていると思われるのですが、
実際には私一人なんです。」(笑)
鶴「今柄は何種類ぐらいあるんですか?」
とも「デザインは32~3柄あると思います。実際に販売しているのは20種類くらい
ですね。版が乾いて行ってしまうので、一回につき10枚くらいしか刷れないんです。」
森「一枚づつですもんね。」

ともぞうさんのたくさんの版を見せてもらいました。
その図案は、古典柄からアレンジして作られています。

とも「これは山道っていう柄です。」
鶴「この柄は昔からある柄なんですか?」
とも「そうです、もともとはこの角度が、直角で連続している柄だったんですけど、
山道で直角だと山を登るのが大変なんですよ。
角度は急になるんですけど、坂が緩やかになって、登りにくいなと思っていた山も登れる!
という思いを込めてこの角度にしたんですね。
そういうことを思いながらこの柄を描きました。」

↑ 《山道》柄の染めあがった製品前の手ぬぐい
森「基本的な昔からある柄に、そういう思いを込めてアレンジができるんですね。」

*このともぞう本舗さんの山道の図案は、本の表紙にも使われています。
編集の方が《落語九十九旅》という本の表紙に、
なだらかな山道、まさにこういう意味の表紙のための図柄を探されていたそうです。
本の作り手さんのイメージとぴったり合ったこの表紙。
内容も面白そう。。。
当日この本も販売してくださいます。
とも「図案というと、この家紋帳も、

鶴、森「おぉー!!」

とも「この家紋帳も、私が手ぬぐいを作り始めてから出てきたんです。
母たちも子供のころこの家紋帳を見て遊んでた記憶があったんですね。
あったらよかったのにね、どこいっちゃったんだろうねと。
私が15くらいの時、祖父母が引っ越した時に
だれもが全部捨てたと思ってたんです。
私が手ぬぐいを作り始めたんだよって言ったら、おじさんが「持ってるよ、持ってけばっ」て」
森「これほんとに宝物ですね。面白いから、ずっと見ちゃう!」
とも「目次がいろは順なんですよ。蝶々はてふてふ。」
しばし3人で見ごたえのある家紋帳を見て楽しむ。動物、植物、なべしきや、箪笥の取っ手、など
たくさんのモチーフがありました。
とも「これはふくら雀っていう紋で、雀って秋になると稲穂を食べちゃうから害鳥なんだけど、
雀が少しくらい食べても問題ないくらいの豊作、太った雀は縁起がいいという意味が
あるみたい。」
とも「これは松葉で作った蝶々の柄だったりして、すごくデザインが
優れているんです。それを意識して作っているのがうちの、[蝙蝠(こうもり)]
という柄だったりとか」

↑ともぞう本舗さんの蝙蝠柄の手ぬぐい
とも「こういう古い柄の一つ一つにちゃんと意味があるっていうのを伝えていきたいって
いうのがあるので、うちの商品には帯をつけてるんですけど、その帯にその手ぬぐいの
柄の意味を1柄ずつつけています。」
鶴「私はお化け柄のを持ってるんですけど、ちゃんと読んでなかったかも!」
森「でも、色や柄が気に入って買って帰った人が、お家に帰ってから帯の文字読んだら
あ、こういう意味だったんだ。っていうので二段階で楽しめるね。」
ともぞう本舗さんの手ぬぐいは
[昔使われていた柄で、縁起が良くて楽しい感じ、それで意味がある。今生きてる私たちや、若い人たちもかっこよく使える]っていうのがコンセプト。
それを表現するのには、まだまだ足りないとおっしゃる一色ずつ配合を変えて自分でつくられた色見本と配合表、買ったときに一つずつつけてもらえる図案の意味が書いてある帯とシール。
そのすべてが手作りのオリジナルで、作るのにとても時間と根気が必要です。

鶴「今度(はけ市の時)持ってきてもらえる、おすすめのものありますか?」
とも「え~っと、暑くなって体調を崩すときなので無病(六瓢)息災っていう
意味の、この瓢箪(ひょうたん)柄が間に合えば出したいと思います。」
どんな色で上がってくるのか楽しみですね。

朋恵さんに出していただいたA.Kラボさんのお菓子をいただきました!

紋の意味や、256色もある名前の付いた日本の色のことなど、様々な説明をしてくださった朋恵さん。
これからの暑い季節に手ぬぐいはとても重宝します。
気に入った柄や色目のものがあったらどうぞお手に取ってご覧ください。
そして、[ともぞう本舗]さんの手ぬぐいの帯裏側の柄の意味をぜひ読んでくださいね。
手染の手ぬぐい屋 ともぞう本舗 :http://tomozouhonpowebshop.blog.fc2.com/
聞いた人:出茶屋・鶴巻麻由子とペタル・森このみ
場所 :ともぞう本舗さんのアトリエ
by hake-ichi
| 2016-06-27 01:24
| ゲストさんに聞いてみた
|
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by hake-ichi
次回のはけのおいしい朝市
▶ 次回は...
はけのおいしい朝市 vol.127
【日程】
2026年3月1日(日)
【会場】
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株式会社ムラコシ精工駐車場
(小金井市緑町5-4-24)
【時間】
10時〜16時
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