ゲストさんに聞いてみた⑳「PARITALY」(パリタリー)
今回は、出茶屋の鶴巻とペタルの森で9月のゲストさん【PARITALY(パリタリー)】の店主、江頭(えがしら)みのぶさんに、6月にオープンされたお店でお話を聞いてきました。
PARITALYさんは、小金井の農家さんから直接仕入れた野菜の移動販売、福菜屋で副菜、[ハーフそうざい]を販売されているお店です。
いまも続いている[知ってる?!こがねい]というブログで地域の情報を発信していた江頭さん。後にTokyo WalkerのWEB版地域編集担当のお仕事もされていた時に、出茶屋の鶴巻さんと出会ったそうです。
そして今お店を始められたのはどうして?[ハーフそうざい]とは?
色々伺ってきました。
鶴巻「そのころから、弁当屋をやりたいっていってましたよね?」
江頭さん「お惣菜とかお弁当の販売を車でやりたくて。」
森「お料理を作るのが好きだったんですか?」
江頭さん「料理は好きでした。理科の実験みたいで。子どものころ風邪をひくとすぐ扁桃腺が腫れて、普通のご飯が食べられなくて、流動食みたいなものになるんですけど、これが全然おいしくなかった。カラダやココロが弱ってる時ほど「ほっ」とする味が必要。おばあちゃんの畑の味。そういうこともあって、栄養士の専門学校に行くんです。」
森「そこで調理師の免許も取ったんですね。」
その後、車のディーラーで働いた後、一か月イタリアに旅行、それから日本のイタリアンレストランで働くという数年間を過ごされます。
江頭さん「そのレストランで知り合いができて、再びイタリアに行くようになるんです。そして3か月くらいファームステイした時に、畑で野菜取ってきて、料理して、食べていただいてお金をいただく。あ、なんかこのスタイルいいな!と思って。私が行った町がイタリアの田舎町で、食べ物の移動販売車が一番重宝されてたんですね。いつかイタリアのBAR(バール)みたいに、甘いお菓子とコーヒーを積んだ移動販売で色んな街を回りたいと思ったんです。」
鶴巻・森「そうなんですねー!!」
江頭さん「それから日本に帰ってきて、美容室でWEBの広報担当として働くんですけど、」
森「いろいろやってますね!」
江頭さん「美容室が都内にあったので、ランチタイムになると日替わりでよく移動販売車を見かけるようになり、いつか挑戦したいと思うようになりました。」
森「江頭さんのいろいろなイメージと経験が、移動販売に向いて行ったんですね。」
江頭さん「できればいつか車で日本横断したいなとも思っていて。一つのことにとどまるよりも切り替えられるポイントがあると、その両方の刺激で自分らしく働くバランスが保てる気がしています。」
一つずつイメージを現実に変えていく江頭さん。
車を買って販売用に内装を変えて、小金井のいろいろなところに出向いて、その中に農家さんとの出会いもありました。
江頭さん「実際農家さんに出向くと、ぶっきらぼうであっても話をちゃんと聞いてくれて、アドバイスもくれる。手厳しいアドバイスの後に、じゃあ実際僕らに何ができる?と言ってくれたり。始めて出店させてくださった読売新聞の松井さんも「何度もしつこく来る(笑)!」と言いながら妄想話に付き合ってくださいます。「やりたい!」と思う反面重い腰がなかなか上がらなくて車を買って動かさないまま車検を一回通しました(笑)。誰かと話す機会があると自分の中のモヤモヤが整理され次の一歩に。小金井はそういう人達との出会いがすごくフラットな気がします。」
森「今何軒かの農家さんから直接仕入れされてるんですよね。」
江頭さん「いま4軒で仕入れさせてもらってます。メールで明日何がありますか?って聞いて、次の日の朝畑に取りに行くっていう感じです。」
森「それが始まって、イタリアの時のイメージがよみがえりました?」
江頭さん「ある農家さんの畑に行ったときに、もう大自然を感じました。そんなに大きな場所じゃないんですけど、何が植わってるかわからないから抜いてみて。とか!作り手とその人が作る野菜が似てるんです。その人が作る野菜は迫力があるんです。わーってみんなが喜ぶような。それぞれの農家さんにそれぞれ特徴があって。」
鶴巻・森「おもしろい!畑に行ってみないとわからないことですね。」
鶴巻「[ハーフそうざい]の話を聞きたい。」
森「[ハーフそうざい]っていうのは、今までに聞いたことない言葉だよね?」
江頭さん「そうそう、[ハーフそうざい]っていう名前はすごく考えて、味も薄味で最終的に自宅で仕上げる総菜です。仕事して家に帰ってご飯作らなきゃって時に、自分もそうなんだけど、一から作ろうと思ったらそんなにちゃんとはできない。ハンバーグをチンして食べるときもその横に野菜があればちゃんと食べた感じがするし、最終的に家で仕上げができるまで加工したもので自分好みの味付けもできるような、半分だけ調理できてるものがあればいいと思って作りました。」
森「私も試したい、[ハーフそうざい]」
鶴巻「おいしかったよ!」
飽きがこない味って何だろうって考えて、移動販売の時お客さまに聞いていたら、野菜に飽きるというより、濃い味付けに飽きる。だったら味付けはほどほどで、お客様好みに仕上げをしてもらえばいいと考えたそうです。
江頭さんには季節にあったいろいろなアイディアも次々と出てきます。
たとえば大根おろしを焼き魚にちょっとだけつけたいときに100g買えるとか。
江頭さん「その場所、今の生活に合った販売スタイルを自分なりに見つけられたら、それで濃く狭く、細く長くやっていきたい。鍋を持って買いに来られるくらいの距離感で商売ができたら面白いなと思っています。」
鶴巻「今度のはけ市にはピザを持ってきてくれるんですよね?」
江頭さん「ここ数年ボランティアでいろいろなイベントを手伝ってるんですけど、ピザにビールの組み合わせって意外とないなぁと思って。PARITALYっぽい商品かも!と。ピザの窯を作る方に相談していたら、普通の窯は何百kgもするらしく、重くてイベントには持っていけない。それでも何かあるはず!と探してたら持ち運べる窯を見つけてそれを使います。それに毎週木曜日にナポリから水牛のチーズを空輸してる業者さんがいてそこの新鮮なブッファラを使います。」
おいしい小金井のトマトと水牛のチーズ(ブッフォラ)のマルゲリータピザとイタリアビールを持ってきてくださいます。
イタリアビールは軽く飲めるビールでピザに合う江頭さんのおすすめの組み合わせです!
はけ市に遊びに行ったときに、このがっちゃがちゃないろんな種類のお店がなんかまとまってるなぁみたいな感じって何だろう(笑)と思っていてくださったみたいです。
今度初めてご出店していただく運びとなりました!
ぜひこの機会に、パリタリーさんのビザを味わってください。
当日、はけ市では[ハーフそうざい]の販売はありませんが、まずはピザとビールで!
みなさま、お楽しみに‼
PARITALY(パリタリー)
〒184-0004 東京都小金井市本町5-39-23 T-コーポミナミ
営業日 日曜日・火曜日
営業時間 16:00~20:00
ホームページ http://paritaly.kitchen
*PARITALYさんは9月は夏休みです。10月3日(火)から開店します。移動販売の詳細はブログをご覧ください。
聞いた人:鶴巻(出茶屋)と森(ペタル)
写真:移動販売カーとピザの写真は江頭さん。その他は鶴巻と森
by hake-ichi
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