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ゲストさんに聞いてみた㉕【museum shop T】

はけいちにも以前出ていただいた谷保のcircle[gallery&books]が、国立に移転してオープン。名前は新たにmuseum shop Tとなりました。3月4日のはけいちにまたゲストで出ていただくこととなり、眞嶋麻衣さんと横須賀でお話を聞きに行って来ました。
お話をしてくださったのは、運営をしている丸山晶崇さんと店長の小宮健太郎さん。
丸山さんはデザイナー、小宮さんは立川のオリオン書房のオリオンパピルス、PAPER WALLの店長さんだったというプロの書店員さんです。

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丸山晶崇さん(左)と小宮健太郎さん(右)。

横須賀「museum shop Tが開店してから3ヶ月、いかがですか?」
小宮さん「ようやく慣れて来ました。接客業だったのは書店にいた時も今も同じなのですが、お客様との距離が全然違うんです。出版社の方やお客様と話していても、その間に会社が挟まっている感じっていうか。今はもっと近くでお話ししている感じ。面白いです。」
横須賀「お二人の出会いはいつなんですか?」
丸山さん「他のデザイナーらと一緒にオリオン書房と一緒に【ペプ】というペーパープロダクトの企画をやっていたことがあったんです。立川エキュートのPAPER WALLに売り場を作って展示販売していました。その企画の頃に知り合ったんだと思います。それからなんとなくの関係が続いていたんですが、国立に店を移すにあたって、circleの時は自分でやっていた選書を、ちゃんとした方に委ねたいなと思ったんです。近年フリーの書店員みたいな人が出て来ているので最初はそういう人にって思ったんですが、やはり常駐してもらわないと良い状態をずっと維持するのは難しいなと思ったりして、いろんな人に相談していました。そんな時に小宮さんがやってくれるかもしれないと言われて。まさか独立はされないだろうと思っていたんですが、そういうタイミングだったようで。」

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もともと書棚作りには定評のある小宮さん。museum shop Tの本のセレクトはどんな感じなんでしょうか?
小宮さん「オープンの時に選んだのは1000冊くらいですかね。昔に比べたら冊数はとても少ないのですが、選ぶのは難しかったです。僕の手癖があるのでそれを出さないように気をつけながら選びました。」
横須賀「それはどんな手癖なんですか!?」
小宮さん「うーん、あるんですよ。絶対これ選んじゃうみたいな。それでこう並べたらこうみたいな。それをここでやってもしょうがないから。自分の好きな本は選ばないで」
横須賀「Tにあう本をと考えたんですか?」
小宮さん「そうですね。まだ3ヶ月で傾向は掴みきれていないんですけどね」
時間があればいつも店内を並べ替えて本に触れている小宮さん。本選びの職人さんのようです。
麻衣さん「雑貨を手に取る感覚で本を手に取れるのが私は楽しいなと思って。こういう楽しみをもっとみんなに知ってほしいなと思いました。」

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丸山さん「本屋の雑貨化も進んでいるし雑貨屋の本屋化も進んでいるから、逆に本が洋服屋さんとか花屋さんとかに置いてあったりして、そういう流通ができるようにシステムをを変えようとしている人が出て来たり、またまったく本を売る気がない本屋が出て来たり。インテリアとして使うみたいな」
小宮「それは絶対にやりたくなくて、それは最初に丸山さんに言ったことなんです。風景として本があるといいよねみたいなのではなく、本はあくまで売るものとして置きたいです。」
麻衣さん「すごく大切なことですね」
横須賀「やはりちゃんとした方がセレクトしている書棚は違いますよね。Tの選書が魅力的な理由がわかってきました。」
麻衣さん「目指していきたいところってどんなところですか?」
小宮さん「誰がきてもそれなりに楽しめるような場所にしたい。僕はそれでまずは成功と思っています。デザインがわからない人来ないでくださいみたいな感じにはしたくないです。そうは言ってもこの規模なのでどうやって実現するかと思っています。」

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横須賀「国立駅から徒歩3分。ここの場所を新店舗に選んだ理由は?」
丸山さん「谷保から出たくないという気持ちもあったんですけどね。谷保天満宮の目の前の谷保天ビューのすごく景色のいい物件もみて、すごく気持ちよくていいなあと思ったんですけど、ほとんど人通りがないので・・・。それでもう少し広く国立まで範囲を広げて見ていて、もっと駅から遠いいい物件も見ていたんですが、タッチの差で逃してしまって。でも結果的にはここに巡り合って、駅に近いし一階の「いたりあ小僧」が長くやっている有名店なので、国立を知っている人にはすぐわかってもらえる場所なのでいいなと思ったんです。本屋ってわざわざ来るというよりふらっと来やすい方がいいかなと思って、結果としてここで良かったなと思っています。
麻衣さん「階段のあたりとかこの古い感じがいいですよね。とても好きです。古さもポイントでしたか?」
丸山さん「別に古くなくちゃってことはないけど、新築のマンションの一階のテナントがたまたま安かったからといって選ぶかなあとは思いますね。」

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横須賀「ずっと聞いていて思いましたが、このお店はどっちかっていうと本屋なんですね。」
丸山さん「いや、本屋ともギャラリーとも言ってません。ギャラリーはやらなければならないと思っているんですが、ギャラリーっていう言い方をやめたんですね。ギャラリーっていうと来ない人が一定数いるんです。ミュージアムショップってみんな行くじゃないですか。美術館に連れて行かれたお父さんも必ず最後はそこに寄って変なマグネット買うみたいな(笑)」
麻衣さん「わかるー!ミュージアムショップってワクワク感ありますよね!!」
横須賀「でも変なマグネット置く店にしたいわけじゃないんでしょ?」
丸山さん「そうですね。っていうかミュージアムに併設されているものがミュージアムショップではないんじゃないかと思っているんです。ミュージアムの定義を再構築したいと思って。美術館がミュージアムなのかなっていうとそうではないんじゃないかと。
ミュージアムとは箱物のことを呼ぶのではなく、地域に住む作家とそれを応援する我々も含めてその地域の生態系そのものをミュージアムと呼ぶという考え方です。
すごく簡単に言えば地域のアンテナショップみたいなものなんです。スプンフルさんとかヨシタさんの活動を紹介する場所が地域にあったらいいと思って。だから<地域の文化と本のある店>って言っているんです。地域の文化は地域で一番評価してほしいと思っています。」

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ギャラリー部分。1月に開催されたヨシタ手工業デザイン室とフルスイングの共同企画「jig」の展示風景。


横須賀「美術館を否定するわけではなく・・・」
丸山さん「美術館を否定はしないです。役割の違いです。ミュージアムってもっと多方面から考えた方がいい。箱があるとそれの維持運営に話がいってしまうので。それではダメなんですよね。」
横須賀「箱物の美術館の役割は研究保存だと思うので、こういうギャラリーを見に来てちゃんとそれを買い上げたりしてほしいですよね。」
丸山さん「結構この近くの美術館には言ってるんですよ。美術館の役割として研究保存の重要性はよくわかっているんですが、僕はやはり今がいつも気になっていてすでに評価されているものを再評価するみたいなことばかりを美術館がやっているけど、今も100年後に評価されるものが生まれていて、それを紹介して、保存するというのが重要な役目だと思っています。
多摩の現代美術が90年代にとても盛り上がった時代があったのに、立川のスタジオ食堂の活動なども多摩には何も残っていないんですね。その頃はとても安く作品も売られていたし、注目もされていなかった。多摩に発表の場がなくサポートする人もいなかったから、どうしても多摩を離れていってしまうのは惜しいなと。今の多摩の作家たちをサポートする場でありたいと思うんです。

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横須賀「それはすごく大切なことですね。こういう場所が国立にあるだけで、今の若い作家が国立で頑張っていこうと思うかもしれないですもんね。」
麻衣さん「自分の思いを言葉にできるって素晴らしいですね!museum shop Tの名前の意味がすごくよくわかりました。今日はありがとうございました!!4日のはけいち楽しみにしています。」

実は小宮さんとeducoの今井さんは大学の同級生で仲良しという間柄。
そんな関係もあってぜひeduco会場にお呼びしたいと思っていました。お楽しみに!

話を聞いた人、眞嶋麻衣(t.l.h.SPOONFUL)横須賀雪枝(YUZURIHA)
by hake-ichi | 2018-02-28 22:08 | ゲストさんに聞いてみた | Comments(0)


  


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