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ゲストさんに聞いてみた30 「尾花屋」

7/7の「はけのおいしい夕市」にゲストに来ていただく古書・雑貨の店「尾花屋」さん。出茶屋の鶴巻さんとあそびとくらし○△□(fromとをが)渡辺でお店にて話を聞いてきました。

新小金井駅から商店街を歩いて3分ほどの場所にある尾花屋さん。
駅も商店街も映画のロケ地に訪れたような趣のある佇まいで、歩いているだけでも旅に来たようなゆったりした気持ちになります。

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お客さんともよくお喋りされるという尾花さん。
普段お話されるように、お店のカウンターを挟んでお話を伺いました。




古本屋になるきっかけ

尾花さんが古本屋さんになるきっかけは、ある人との出会い。
その人は、自由が丘にあった『東京書房』という築100年ほどの古い建物の古本屋の社長さん。
『東京書房』は、尾花さんが25才くらいの頃、アルバイトをされていました。
当時は独立のことなど考えていなかったそうですが、働きはじめて早々に社長さんから「早く独立した方がいいよ」「いつする?」と話をされるようになり、独立を考えるようになっていったそうです。


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『東京書房』で3,4年働かれた後に、はじめはネット販売のみの形で独立された尾花さん。
独立後2年が経つ頃、またひとつの出会いがありました。
それは今の店舗と、このお店のある町「新小金井」。
元々は仲良くされている古本屋仲間の方が入居される予定だったのが、今の尾花屋さんの店舗。しかし、この仲間の方が入りたいと思った時期にはタイミングが合わず、他の場所を見つけた頃に不動産屋さんから「空いたよ」と連絡があり、尾花さんに声をかけてくださったとのこと。それがご縁になり、現在の店舗でお店をはじめることを決め、やって来た「新小金井」。半年かけて自分で手入れをして開店されました。


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新小金井との出会い

縁が繋がって新小金井に来て、2年。
お店を営み、暮らすようになったこの町についてはこんなふうに話されていました。

僕の性格にも合っていて、のどかな感じも好きです
「すこしだけ定着してお店をされる人が増えたらいいな」
「楽しく何かができるくらいの人数がいたらいいな。いっぱいはいやだけど」

ただここ最近すこしずつお店は増えてきているそうで、それもたまたま本にまつわるお店。製本屋の「空想製本屋」さん、活版印刷屋の「溝活版分室」さん、絵本の図書館のような喫茶もできる「こども文庫upon NASH」など。
新小金井という町やここに残るものが引き寄せて、いい雰囲気のお店が集まってきているんだろうと、尾花さんは話されていました。


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遊びと余白のあるところ

尾花屋さんは古書だけではなく「こけし」「絵はがき」「おもちゃ」「古着」なども販売しています。どうして古書だけではないのかと訊ねると尾花さんは「暇つぶしです」と答えました。それからこのお店のこだわりを訊ねた時には、ジャンルなどのこだわりを持たずにこの商店街を歩く人がふらっと立ち寄れるような「暇つぶし」できるような、そういう人に向けて本を選書して置いている、と話されていました。
お話をされる中で度々出てきた言葉「暇つぶし」。
古本屋さんはその名の通り古書を売る店です。しかし、それだけではなくその空間で過ごす時間も含めて提供されているもののように思います。
お店を営む上で尾花さんが大切にされていることは、古本屋で過ごす時間。「暇」や「遊び」「余白」とも呼べる時間なのだろうなとお話を伺いながら思いました。
話しかけてくださる人とは気がついたら1時間くらい喋っていたり、一方で集中して本を選んでいる方にはなるべく気を遣わせないように裏で作業されるなどのエピソードも、その人にとっての余暇に寄り添うようです。



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よく笑いながらお喋りされる尾花さんとのお話は、楽しい時間でした。
お話の後ものんびりと心地よく本を眺めて過ごさせていただきました。
尾花さん、お話を聞かせていただきありがとうございました!


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7月7日の「はけのおいしい夕市」には、風呂敷、お花など趣味にまつわる本も織り交ぜようかなと話されていました。どんな本と出会えるのか、とっても楽しみですね!
お店もとても心地よいので、ぜひ足をお運びください。



尾花屋
東京都小金井市東町4−20-3
営業時間 11:00-19:00
定休日 木曜日+不定休
tel 080-4181-0878/042-407-5798
web obanaya.com/
instagram obanaya_books



聞いた人・写真:はけのおいしい朝市組合 鶴巻麻由子、渡辺芽実
書いた人:渡辺芽実





by hake-ichi | 2019-07-02 02:32 | ゲストさんに聞いてみた | Comments(0)


  


by hake-ichi

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