スタッフに聞いてみた 潮田彩さん×渡邉芽実
はけのおいしい朝市(以下、はけいち)ではいくつかの読みものがありますが、
みなさん、お読みになったことはあるでしょうか。
その中の1つ、はけいち組合員に改めて話を聞いてみる「スタッフに聞いてみた」。
今回、はけいち開催をお休みしている間も、なにかできることはないかと話し合い
・今のお店を営むまで、はけいちの組合員はどんなことをしていたのか。
・はけいちとの出会いはどんなふうであったか。など、
〈これまでのこと〉や〈改めてのこと〉を、今一度組合員それぞれが話していくシリーズをはじめることにしました!
書き手によって、切り取り方も様々だと思いますが、リレーのように続いていきますので、ゆったりとお楽しみいただけたらうれしいです。
初回の今回は、はけいちをはじめるきっかけをつくった
親子・子どもが楽しめる料理教室「アヤキッチン/もぐもぐ子ども調理室」を営む
潮田彩さん(以下、アヤさん)に、
はけいちメンバー歴の一番短い「とをが」の渡邉芽実がお話をうかがいました。
[料理と出会ったのはいつだったのだろう]
ご両親のお仕事は、美容師とテレビ局のアートメイク。
なにかを作ったりすることが、ごく自然な環境だったのだそうです。
高校を卒業してすぐは、アヤさんはインテリアデザインを学ぶ学校へ通われていました。
二日、三日徹夜しなければ課題が終わらない日々を過ごす中で、ある時ぷつりと気持ちが切れてしまったそう。ライブハウスへ通うようになったり、ただ課題に向き合う生活とは少し変わっていきましたが、課題を1つでも出さないと卒業ができないという状況に、周りの友人たちがアヤさんを心配。みんなの協力のおかげ、手伝ってもらって卒業できたと思う、とアヤさんは話されていました。
そして、就職活動。ここでアヤさんは料理と出会うことになります。改めて本当にやりたいことはなにか考え、向き合ったその時期、お母さんが美容室を営まれていたこともあり、自分のお店を持ちたいと思っていたことと、卒業の際に周りの友人に助けてもらったことが重なり〈来てくれた人がゆったりと楽しく過ごせるお店を開きたい〉と目指す形を見つけられました。
ある程度の時間、人がゆったり過ごせる場所、それはどんなところかを考えたときに浮かんだのは、飲食店。「そしたら、料理ができるようにならなくちゃ・・・」実は、学生時代にあらゆるアルバイトの中でも唯一選ばなかった業種が飲食店だったそうですが、自分のお店を開くため、昼間は飲食店で働きながら、夜間の調理師学校へ通い、料理との日々ははじまりました。
なにかをつくることが自然な家庭環境と、学生時代の友人たちの存在が、結びつき、アヤさんと料理を出会わせることになりました。点と点が結びついて、なかった形が作られていく・表れてくる。アヤさんのこれまでを伺っていると、そういったことが多いように感じます。
そして、このはけのおいしい朝市もまた、アヤさんの周りのひとつひとつが結びついて形になっていったようでもあります。
[はけのおいしい朝市のはじまり]
今は、料理教室「アヤキッチン/もぐもぐ子ども調理室」を営まれていますが、
かつてアヤさんは「おむすび研究所 WaGaya(わがや)」を小金井で営まれていました。
おむすびを食べたことのある方もいるでしょうか。
お店は、〈はけ〉と野川の間、都立武蔵野公園の近くにありました。
公園を利用する行き帰りに立ち寄られる人が多く、毎朝公園でテニスの壁打ちをした帰り同じ時間にに立ち寄って、おむすびを2つ食べていかれる常連さんもいらした、そうです。
そして、その当時よく食後に珈琲をのみたいと言われたことがあったそうです。とてもこだわった素材を使っておむすびを作っていたアヤさんは付け焼き刃に珈琲を淹れて提供はできない、と。けれども、気持ちにはこたえたいと考えて、月に1回でも、出茶屋の鶴巻さんに来てもらえたらいいなと相談してみることにしました。断られるかもしれないと思いながらも、相談してみると、鶴巻さんは快諾。その日、相談に行った場所は、当時武蔵小金井駅南口の小金井街道沿いにあったペタルさんの前。お花もあるといいんじゃない?と話は盛り上がり、相談してみると、森さんも快諾。ちょうどオープンのお祝いのお花を配達してきたお店が素敵だったよと、それが、かつて連雀通り沿いにあったdocdecoさん。挨拶に行こうとなり、声をかけてみたところ快諾。
こうして、はけのおいしい朝市のはじまりのメンバーが揃いました。
アヤさんの提供するものへの妥協しなさと、けれども自分ひとりではなく誰かに頼れる部分があったことで、はけいちは生まれたのだなと思います。
「おむすび研究所 WaGaya(わがや)」を営む中で、公園でジョギングやテニスをされたり、犬の散歩をされたり、朝を有意義に活用されている生活を素敵だなあと感じていたアヤさん。みんなとの企画は、朝なにかするのがいいのではと考え、そんな朝を実際楽しんでみようと、長靴をみんなで持って野川を歩いたり、散歩の後、炊きたてのごはんでおむすび握って食べてみたりされたそうです。それはとっても楽しくて、これはなんて最高だろうと、朝を楽しむ市〈朝市〉にすることが決まります。
そして、話し合いを繰り返し、朝市に来る前後の時間や買ったものを飾ったり味わう時間、素敵なものを選んでそれぞれの売り手の方とゆっくり会話をしながら買い物を楽しむことなど、五感を楽しむ・五感においしい朝市に、という思いから名前が決まり、「はけのおいしい朝市」がはじまりました。
[だれかとだからできることを続けているようだ]
アヤさんの近くには〈人〉がいる。
お話をうかがっていると、そんなことを思いました。
その時々にアヤさんを支える人が周りにいて、アヤさんはその人たちへの感謝や思いを形にしていっているようです。
形は変わりながらも〈だれかとだからできることを続けているようだ〉そんなふうに感じました。これからどんなふうに形が表れていくのかもまた楽しみです。
これは書き手の余談となりますが、
話をうかがって分かることは、当たり前であるけれど、それぞれあらゆることがあっての「今」であるということ。
そして、身近にいる人たちを知っているようで知らないことの方がほとんどなのだろうということ、でした。
だからこそ、こんなふうに話を聞くことができる機会をうれしくありがたく思い、
またいろんな方とこんなふうに話をできたらとも思うことができました。
はけいちのメンバーのこれまでを聞くことができること、読み手のひとりとしても楽しみです。
みなさまも、ぜひお楽しみください。
アヤさん、お話聞かせていただきありがとうございました!
またぜひ聞かせてください。
アヤキッチン/もぐもぐ子ども調理室
代表 潮田 彩さん
「生きる力を身につける」
東京都小金井市にキッチンスタジオをもつ、親子・子どもが楽しめる料理教室を運営。
住所 東京都小金井市本町36-15
Instagram mogumogukodomo
聞いた人・写真:はけのおいしい朝市組合 YUZURIHA・横須賀雪枝、pottery design CHEESE WORKS・岡田ちひろ、とをが・渡邉芽実
書いた人:とをが・渡邉芽実
by hake-ichi
| 2020-07-07 11:19
| スタッフに聞いてみた
|
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by hake-ichi
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