スタッフに聞いてみた 「森このみさん × 潮田彩」
前回から始まりました「スタッフに聞いてみた」
現在、はけいち開催をお休みしていますが、なにかできることはないかと話し合い
・今のお店を営むまで、はけいちの組合員はどんなことをしていたのか。
・はけいちとの出会いはどんなふうであったか。など、
〈これまでのこと〉や〈改めてのこと〉を、今一度組合員それぞれが話していくシリーズをはじめることにしました!
前回は私、【アヤキッチン】潮田が【とをが】渡邉芽実さんにインタビューをしてもらいました。今回は、私が「Flowers & Plants Petal.」森このみさんにインタビュー。写真は出茶屋の鶴巻さんが撮影してくれました。
それでは、はじまります。
実は森さんの「スタッフに聞いてみた 」は2回目です。前回は出茶屋の鶴巻さんが書いています。「はけのおいしい朝市」は、以前のペタルさん店舗で森さん・鶴巻さん・潮田の3人の話からはじまりました。その話は何度か今までも出てきていますが、その時の様子など、それぞれの視点での記事をお楽しみ頂ければと思います。
京都のご出身の森さんは、京都ならではの「織り・染色」を学べるテキスタイルデザインの専門学校を卒業後、東京・神宮前の生地のデザインや販売を行うテキスタイルデザイン会社に勤務します。その後、未経験の設計事務所に飛び込み、図面のトレースなどのお仕事をしていたそうですが、持病の偏頭痛がひどくなり製図作業が難しくなり転職。
お花が好きだったこともあり、テキスタイルデザインやインテリアとの関連性を感じていた森さんは府中のお花屋さんに転職します。まったく経験のないお花屋さん。未経験ながらも忙しいお店で店長さんは生け込み(*1)などで外出が多く、森さんが一人でお店の切り盛りをしなくてはいけない時間が多々あったそうです。はじめの頃は見よう見まねでアレンジメントをしていたので、お花の種類などお客さんの要望に合わせられずに、「そのお花ならいらない」と突き返されることもあったそうです。必死になって、アレンジを繰り返していくうちに「お客さんが何を求めるかということに寄り添うということが一番大切なんだ」ということが経験を積んでわかっていったという森さん。それを繰り返していくと、次第に「またあなたにお願いしたいわ。」というお客さんが増えていったそうです。
(*1)生け込み:ご依頼のあった場所にお花等の材料を持って出張し、その場で生けることです。
25歳で入ったお花屋さんで、どんどんくる注文に必死になってやっていた2000年~2001年に大転機が訪れます。森さんご自身のプライベートなことや、お父様の他界、そしてお店のことなど。いろいろと重なって一気に来たアクシデントや別れをきっかけに、12年務めたお店を辞めて、独立に向けて動き出します。
その時の出来事を振り返り森さんはこう話していました。
「急に目の前に様々なことがおきるけど、そうなった時に、必ずセットで良いことも起こるんだよね。助けてくれる人がいたり、出会いがあったり。ハプニングや辛いことと同じくらいのボリュームで(良いこと)来るんだよ。」
様々な経験があってもこのように言える森さんの素敵さと強さをとても感じました。
その後独立に向け、新宿から国立まで、中央線や京王線沿いの物件を探し続けましたがなかなか見つからず。いつも配達で通っていた小金井街道沿いの元八百屋さんの店舗が気になりそこの物件に決めました。
2003年3月21日に「Flowers & Plants PETAL.」をオープン。
その後、2005年に出茶屋さんの軒先出店が始まります。私も2007年におむすび屋をオープンして、森さんと知り合うこととなりました。その当時、仕事終わりにちょこちょことお店に行っては地域のことについてや商売についてお話を聞かせてもらったりしながらいろいろ勉強させてもらっていました。その時期に出茶屋の鶴巻さんに「おむすび屋でコーヒーを出してくれてない?」と相談したのがペタルさんで出店していた時。(詳しくは前回の記事 をどうぞ!)その時にお花もあったら更に素敵だねとなり、森さんにも相談。そこからはけのおいしい朝市の話が始まるのです。(ここで、森さん、鶴巻さんと3人で思い出話に花が咲きます。)
そして、また転機が訪れます。2010年「Flowers & Plants PETAL.」駅前の再開発や道路の拡張により、バスのルートの変化で店舗の前の人通りが激変しました。そのため、とても残念でしたが店舗を閉店。その後は、ネット販売で生計を立て始めましたが中々難しい時もあったそうです。その頃を思い出すと、やっぱり「はけのおいしい朝市」の存在が大きかったと思うと森さんは話します。毎月はけ市があるから、仕入れもするし気持ちも切れなかったと。工夫しながら運営していた森さんでしたが、その当時は、今後就職をするか、実家に帰るかと考えるときもあったそうです。
同じ時期、2017年に同じはけ市組合員の「tiny little hideout SPOONFUL」のまいさんから、「大切な丸田ストアを一緒に盛り上げよう」と森さんと出茶屋の鶴巻さんに出店のお誘いがありました。出茶屋さんは東小金井駅近くで「出茶屋の小屋」をオープンしたばかりでしたが、「森さん一緒にやろう!」と言ってくれたそうです。「森さんにはお花屋さんを続けてほしい」という鶴巻さんの想いとまいさんの「丸田ストアーを守りたい」という心意気を感じ、また新しいステージが始まりました。現在、丸田ストアでお店をオープンしてからは、15年前のお店のお客さん、8年前の前店舗のお客さんとの再会をしているそうです。そして新しいお客さんとの出会いも。
森さんと出会って、13年。はけのおいしい朝市を一緒に活動して11年。はじめて聞く話もあり新鮮でしたが、このインタビュー記事を書いてみて気づくことがありました。どんな場面でも、人の名前がたくさんでてくるのです。○○さんに助けてもらった、声をかけてもらった、応援してもらった、支えてもらった、一緒にいたからできた。その時々に出会った人に感謝をして伝えてきた森さんだからこそ、働くお店の場所が変わってもお客さんは森さんとお花に会いたいと思うのだと思います。そして特に私はお客様に対しての真摯な姿勢など、森さんのピシッとした姿を見ていつも教えて頂いていたんだなと感じます。
森さん、お忙しいところインタビューありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。
花と土いじりの毎日
Flowers & Plants PETAL
住所:小金井市市前原町5-8-3丸田ストアー内
電話:090*6115*5482
Instagram:https://www.instagram.com/konomimori/
聞いた人・写真:はけのおいしい朝市組合 アヤキッチン合同会社/もぐもぐ子ども調理室・潮田彩・出茶屋/鶴巻麻由子 書いた人:潮田彩
by hake-ichi
| 2020-07-26 14:25
| スタッフに聞いてみた
|
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by hake-ichi
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