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vol.83 ありがとうございました。

9月4日、台風がちかづいて雨の予報だった日曜日。朝8時に土砂降りだった小金井。
今日はダメかしらとさすがに半ば諦めて、設営に向かいました。でも雨も上がり、曇りだったのに
日が差し始めて、いつの間にか晴天に!すごい!はけいちパワーです。本当に良かった。

そして晴れたのでたくさんのお客様にご来場いただけました。なじみのeducoとはじめてのDozo。
「Dozoに来てみたかったから嬉しい」と言っていただいたり、「いつものはけ周辺の開催には
なかなか遠くて行けないから」と言っていただいたり、色々な方に来ていただけて良かったと
思っています。
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ゲストさんの水牛家族さんのカゴを買ってそのままそれを持って歩かれる方が多くいして、
素敵なカゴが会場にあふれました。CHEESEWORKS・岡田ちひろさんの素敵なブローチや
帯留もたくさんの方に見ていただき、購入していただけました。
急遽参加してくださったツヅクキモノの皆さんによる小物と反物販売も大好評でした。
物語屋さんのワンコインライブもたくさんの方に参加していただけました。

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私たちもお客様との出会い、ゲストさんとの出会いもたくさん楽しませていただいた1日でした。
暑い中、会場を貸してくださったeducoさん、Dozoさん、参加してくださったゲストの水牛家族
さん、岡田ちひろさん、物語屋さん、ツヅクキモノさん、あリがとうございました。
そしてご来場くださった皆様本当にありがとうございました。

そしていよいよ来月は、はけのおいしい朝市vol.84in小金井神社です!
10月2日よろしくお願いいたします。

YUZURIHA
横須賀雪枝
# by hake-ichi | 2016-09-05 18:52 | YUZURIHA | Comments(0)

ゲストさんに聞いてみた⑨『水牛家族』

9月に初めてご出店いただける[水牛家族]の難波順子(なんばよりこ)さんに
はけ市の眞島麻衣[spoonful]さんと森このみ[PETAL]でお話を聞いてきました。
場所は、難波さんのご自宅に近い[ひとひとて]さんのお店をお借りしました。

最初は、[ひとひとて]さんにお話を伺いに横須賀さんと出かけたときに、
お店で販売されていたバッグがとてもかわいくて、さっそく横須賀さんが購入。
使い勝手もよく丈夫で、このバッグはどなたが持ってこられてるのか聞いたところ、
[水牛家族]の難波さんという女性だと教えてもらいました。

そこで今回早速ゲストさんとしてご出店いただけようお願いしました。

水牛家族さんからは、バリュウ草のバッグとブリ草の帽子を販売していただきます。
これらの商品はフィリピンのレイテ島の方たちが草を刈るところから、
すべて手作業で作られたものです。
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[水牛家族(Carabao Family)]、いったいどんな家族?
 水牛家族は、フィリピン・レイテ島の農村の自立を支援するために、 フィリピンの伝統農業に欠か
 せない水牛をおくる活動を中心に 1987年にスタートしました。
 <ひとからひとへ>を合いことばに、 フィリピンの農村が背負わされている「貧困」と言う重荷や
 困難を レイテ島と日本の市民のネットワークで共にはね返す努力をしたい という思いで運営さ
 れています。
 2006年には農園を手に入れて農園経営が始まり、
 いまは、2013年の巨大台風被害からの復興に取り組まれています。
 バリュウバッグの製作は1996年に始めた女性たちの物作りプロジェクトで、
 多少の現金収入は子どもの学費や薬代など暮しの手助けになっています。

この日は私たちに説明するためにいろいろな資料を持ってきていただきました。

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森 「難波さんご自身が、ここに関わられるきっかけがあったのですか?」
難波「それはもう30年近くになるんです。子どもの学校で出会った友人の竹見さんに、
  声をかけられたのがきっかけです。」
森 「今でいうママ友みたいな感じで?」
難波「ええ、出会って、まぁ、話せば長くなるんですけれど、
  私たちはPTAの活動で知り合いました。彼女はフリーのジャーナリストで、
  公害問題の取材でレイテ島へ行き、農村の貧しさを目の当たりにして、
  帰国後友人たちの共同で水牛家族をたちあげたんですね。」

難波さんに、日本とフィリピンにもある公害の問題、フィリピンの農地政策の問題、開発に伴う環境の問題、教育の問題、以前ラジオ局のプロデューサーをされてた時のスポンサードのお話や、戦争の事、選挙の事・・・。私たちの生活にもかかわることのある、
いろいろなお話をたくさん聞かせてもらいました。
そして、いつも目の前の問題のことについて勉強されています。
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*フィリピンでは、歴史的な事情や国の政策により、貧困は構造的なものになっています。
 最近は開発による環境破壊や軍事的な情勢不安など、貧しい層が一層貧しくなる傾向に
 あります。同情ではなくともに貧困や困難を跳ね返すために連携すること。
 [水牛家族]の目的は、誰もが”ごくふつうの平穏な生活”を送れるようになること。
 (水牛家族のリーフレットより抜粋)とあります。

ここでひとひとてさんがコーヒーとクッキー、グラノーラを出してくれました。
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私たちはけ市もずいぶん回を重ねてきましたが、30年間続けることができたのはなぜですか?

難波「身の丈に合った支援を重ねて来たら、結果として何十年経ったっていう。
   学んだことがいっぱいあるし、生きることの中に一部として入ってますね。」
森 「喜びもありますもんね、そこが大事ですよね。」
難波「そりゃ楽しいですよ。だからいつも問われますけどね。やっぱり現場にいるっていうことは
  とっても大事だと思います。まず行くっていうことね。
  私たちはいつも一緒にミーティングをして、これからどうやっていくかとか一緒に
  話し合っていくんです。
  だからこっちが何かをするんではなくてフィリピンの人が中心。」
眞嶋「それは最初からそういう形で?」
難波「そうです、基本的には。フィリピンのことは現地に任せるっていう。そこはあの人
  たちが一番よくわかっているわけだし、レイテの人たちが今何が必要かって。
  でもお金だけ渡すんじゃなくて何でそうなのか、っていうところは共有して。
  水牛のように一歩一日、遅くてもいいから、共に生きる。」
森 「水牛家族って何だろうっ!てね、言ってて。」
眞嶋「インパクトあるもんねー。」

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難波「これは手作りのエコバッグなんです。フィリピンでもプラスティック製が増えて来
  ているんです。だからもう一度それを見直しながら、エコロジーの問題と、ものを通
  して人が繋がって、」
森 「私たちもみんな一人でやっているんです、だから量産ができないねって。」
眞嶋「それが大問題、(笑)」
森 「フィリピンの人にとっても売れたほうがいいんだけど、機械じゃないもんね。」
難波「そうそう、自分の庭先で作って、天日干しなんです。だって葉っぱ取ってき 
   て、、、。」
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そうお話してくださった難波さんは、おしゃれで優しいたたずまいの素敵な女性です。

水牛家族のレイテグッズのリーフレットから、

 昔ながらの手仕事や暮らしを失うまいと努力している女性たちに出会いました。
 ここに紹介するバッグもレイテ島の山岳地帯に自生するバリュウ草とういう草を使って、
 彼女たちが作っているものです。
 丈が2mもある草を刈り、干して当分の幅に裂き、たんねんに編んでいく。
 一人ではできない仲間仕事です。
 触ると編んだ人の手のぬくもりが伝わってくると思いませんか。
 どうぞ毎日の買い物にお使いください。遠いレイテ島の女性たちの暮らしに思いをはせながら、
 あなたの身近でお使いください。


9月のはけのおいしい朝市では、エデュコ会場で販売していただきます。
当日は難波さんがバッグの取っ手に生地を手で巻いてくださいます!
みなさまお楽しみに!

最後に、気持ちよく場所を提供してくださった[ひとひとて]の小野木ご夫妻。
本当にありがとうございました。

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水牛家族:http://suigyukazoku.web.fc2.com/

場所:[ひとひとて]:http://hitohitote.exblog.jp/
聞いた人:眞嶋麻衣[tiny little hideout SPOONFUL ]と森このみ[Flowers & Plants PETAL.]
# by hake-ichi | 2016-09-03 17:58 | ゲストさんに聞いてみた | Comments(0)

YUZURIHA新商品紹介

9月のはけいち、YUZURIHAはDozoに出店します。
ヨシタ手工業デザイン室のナイフのシリーズとChikako Satoの手染めの作品シリーズを
新商品として持っていきます。

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ナイフは刃物で歴史のある産地、岐阜県関市で作られたナイフです。ヨシタの人気シリーズ
ラウンドバーと同じハンドルで、ステンレスでありがながら柔らかく握りやすいハンドルになっ
ています。
刃もとても切れ味よく、刃物メーカーが研究を重ねたパン切りはパンくずも出ない
素晴らしいナイフです!ぜひご覧ください。

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Chikako Satoの手染めのシリーズは以前から麻のクロスなどご紹介していましたが、
今回はバックやエプロン、コースターなどまた新たな作品で、とても素敵です。
こちらもぜひ手にとってご覧ください。
# by hake-ichi | 2016-09-02 17:22 | YUZURIHA | Comments(0)

ゲストさんに聞いてみた⑧『pottery design CHEESE WORKS(ポッタリーデザイン チーズワークス)』

*[コド・モノ・コト]のプロジェクトで一緒になった、岡田さんとYUZURIHAの横須賀さん。
偶然お二人とも小金井在住だった事から一気に距離が近くなったとおっしゃる岡田さん。

今回の[はけのおいしい朝市]にゲストでご出店いただくpottery design CHEESE WORKS の
岡田ちひろさんにはけ市の横須賀さんと森でお話を伺いました。
岡田さんの作られる陶器でできた作品は、どのようにして作られるようになったのでしょうか?
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武蔵野美術大学短期大学部ご卒業後、さらに大学に編入されて造形学部で
工芸デザイン陶磁を専攻。
陶芸家を目指していた岡田さん。
その過程で窯元の見学に行かれた時に、若い時からやってる職人さんが短時間に何個も作っていく技術のものすごさを目の当たりにして驚愕!職人さんには勝てない!
それで、陶芸の中でもデザインをやろうと思ったそうです。
そのあと就職されて、陶器の商品も扱う会社のバイヤーと企画のお仕事をされていました。

岡田「雑貨店で販売するためのカジュアルなマグカップとかをデザインしていました。
  会社にいるときは新商品を次から次へと作らなくちゃいけなくて、
  作ってからこれ使い心地わるい!っていうのがあったりとか、
  深く反省をする日々で葛藤がありました。
  それをやりながら、デザインしてそれを自分で作って、使ってみて、検証して、
  一番しっくりするものを作るというものづくりをする、嘘のないものを作るのというのが
  その時の夢でしたね。」

岡田「出産を機に、会社を辞めて、窯を買ってしまえ!と思って買っちゃいました。(笑)
  仕事を辞めても焼き物は続けたいと思っていて。窯見ます?」
森 「みたい!」
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森 「お~、窯だ!」
岡田「これだと一人で窯焚きできて、寝ずの番をしなくてよくて、住宅地でやるには
   これが良かった。まだ仕事もないのにこれを買っちゃったの。」(笑)

ご主人の協力もあってご自宅で作業ができる環境が整いました。

ところがお子さんが小さいこともあり、人前に出せるようなものが作れるのに3年ぐらいかかったとおっしゃる岡田さん。

岡田「子どもが小さいときはろくろの作業をするのが難しかった。
  自分の家で使える、子供のお皿とかから作り始めましたね。」
森 「それこそ、岡田さんが言ってた自分でデザインして、自分で作って、自分の子供に使うっていう
  形そのものだもんね。」

横須賀「そのころに、私たち知り合ったのかしら。」
岡田「*つくし文具店の日直をやっているときに、コド・モノ・コトの展示会出展の声が
   かかったのでそうですね。」
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森「それで、岡田さんのかつての夢が実現してどうでしたか?」
岡田「その時同じようなものを探している人にそれが届いて、
   出産祝いに選んでもらったり、」
森 「それはどういう形で販売してたんですか?」
岡田「高円寺で友達が雑貨屋を始めて、そこに委託でおいてもらったりしてました。
  小金井の黄金やさんにも。
  そのころ私の作風が変わっていったんだけど。」
横須賀「どうして変わっていったの?」
岡田「そのころ子供と切り紙遊びをしていて、私のほうがはまってしまって、
  ご飯もそっちのけで 作ってて。
  それで散々作ってから、これなんか残せるものに使えないかな?という感じで。
  型を作って板状のものを切り抜いて、大きなお皿とかを作ってみたりしました。」
森 「私は岡田さんの大きなお皿とかは見たことないんですよね。」
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岡田「それで、その切り紙から発想を得た作品を引っさげて、
  雑貨カタログのイベントに出たんです。
  作って使ってみるサイクルの中で壊れやすいし、これはいかんなと思ったりしたけど、
  この作風でまだまだできることがあるなとも思って作ってました。作ることも楽しくて。
  それでオゾンのクラフトマーケットにも出てたんだけど、全然売れなくて(笑)

  先輩にも作品を見てもらったら、それはもうすごくいろいろ言われて。
  もっと一つのものの密度と完成度を上げないと!容赦なく厳しいダメ出しも。」

森 「それは、自分でも納得のダメ出しっていうか、なるほどと思えるものだったの?」

岡田「ほんとに今でも思い出すと胸が痛くなるくらいすごかったんだけど、それがあったおかげで
  いろんなことに気付くことができました。見た目のきれいさに自分自身がごまかされてると思う
  所もあったから。」

横須賀「それはありがたいことだよね。」

岡田「うん、うん、それで密度を上げるためにまずサイズを小さくしていくことになるんだけど、
  大きいお皿なんかは作っててもすぐ壊れちゃうし、これでは自分もうまくなれないし、
  数を作れないと、振り返ってみることもできない。」

森 「そういえば、岡田さんが学生のころに、熟練の職人さんの仕事を見てるもんね。」
岡田「そう!一分間に何個も作る職人さんに負けたと思ったのが、
  デザインのほうに行くきっかけになったというのがあったから、
  ちゃんとしたデザインで型を作っていこうという方向になりました。それで使えるもので。」

岡田「今でもいい気になってると、ほんとにその先輩の言葉を思い出します。
  ブローチを作る時に気をつけているのは縁の処理や釉薬のかけ方とか裏をきれいに
  仕上げることとか、身につけてもらうものなので、器とはまた違う気遣いがあります。
  使っていただく方のことも想いながら、丁寧に作るように心がけています。」

横須賀「自分がやりたいと思う方向が見えてきて、今後どうしていこうと思いますか?」
岡田「今後は、やってみたいのは、自分で作った型を職人さんに託して作ってもらうということ
  なんです。ブローチとか、繰り返し売れるものがあって、それを職人さんに作ってもらって、
  さらに完成度が上がったものを、提供したいと思っています。」

美大時代から陶芸に携わり、少しずつ自分の思う形を求めながら、経験したことを思い返し、それをひとつずつ形にして続けてこられた岡田さん。
これからもより良いものを作るために次なる目標に進んでおられます。

森 「今度のはけ市に出していただく、おすすめのものありますか?」

岡田「会場のDozoさんは和装の仕立て屋さんなので、それに合わせてブローチを帯どめとして
   コーディーネートしてもらったりとか、
   かんざしやヘアピンなどの和装小物として使ってもらえるものを多めに持っていきます。」

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陶器というと、器が中心の世界がありますが、
普段の生活で焼き物を装いの中に取り入れるきっかけにしてもらえるといいなとおっしゃいます。

途中で、岡田さんをお話に夢中の私たちが独占していたのがつまらなくて、カプッと私に甘噛みしにきた岡田家の[くろまめ]ちゃん。ごめん、ごめん。
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次回のはけ市の[Do-zo]さんで販売していただく CHEESE WORKSさん。
岡田さんは浴衣を着て来てくださるそうです!

私たちも当日、岡田さんの浴衣姿と作品を楽しみにしています!

聞いた人:横須賀雪枝[YUZURIHA]、森 このみ[Flowers & Plants PETAL.]

pottery design CHEESE WORKS :http://ameblo.jp/cheese-works

*つくし文具店 http://www.tsu-ku-shi.net/
*[コド・モノ・コト]http://www.codomonocoto.jp/
# by hake-ichi | 2016-09-01 20:16 | ゲストさんに聞いてみた | Comments(0)

ゲストさんに聞いてみた⑦『Antiques educo(アンティークス・エデュコ)』

「今の暮らしにあったアンティークを提示していきたい」

小金井公園近く五日市街道沿いにお店を構えて今年で5年目のアンティークス・エデュコさん。
お店ではちょうど『入れ物フェス』(ネーミングも絶妙!)開催中で、店内の一角にはアンティークのトランクが積み上げられていて、それがまたとても絵になっていました。
“古いもの好き”中村さんと一緒に店主の今井岳史さん、伸子さんにお話をうかがいました。

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-アンティークス・エデュコ(以下、エデュコ)オープン当初からのコンセプトは?
今井岳史(以下、今井):敷居が高いアンティークショップにはしたくなくて、「ちょっとかわいいね」という感じで入ってきてもらえるような雰囲気にしたいと思って品揃えをしています。
今の暮らしに合う形のアンティークを提供したいというところですかね。
-エデュコさんの店内を見ると独特の世界観があるように感じますが、オープンしてから品揃えなどの変化はありましたか?
今井:みなさんにだんだん認知してもらえるようになってきて、今は本当にいいものが集まるようになってきたので、そういった意味でも品揃えは変わってきていますし、いろんな趣味志向の方がいらっしゃるので、自分たちが「これ」っていうだけじゃなくお客さんにもチューニング合わせていけるようには常に意識をしています。

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今ではほとんどが個人やアンティークの収集家からの依頼で家具や雑貨を仕入れているというエデュコさん。もともと家具職人として仕事を始め、イタリア家具店などで働いていた今井さんですが、古いものが好きだった事からアンティークの道へ。
仕入れた家具は状態を見て丁寧に手を入れてまた長く使えるように修理をしてからお店に出していらっしゃるそうです。

中村:今井さんは味の残し方が絶妙ですよね。俺なんか結構、偶然にっていうか古い物をもらう事があるけれど、やっぱりそのままだと使えないんですよね。
でもきれいにしすぎちゃうと味もなくなっちゃうし。
今井:ヨーロッパアンティークのお店にいた時に、本当にたくさんの家具の修理を経験できたんで、そこで掴んだ感覚ですかね。
中村:ペンキが積層したのを剝がしたり、ああいうのもね、すごい。
今井:(時間を経て)勝手になってるのが一番かっこいいですよね。どうしても時代を合わせるような感じで古く見せる加工では本当の古さは出せないですよね。
-アンティーク家具のいいところはどういうところでしょう?
今井:古いものってまだ大量生産の時代じゃなかったりするので、品物としてクオリテイが高いんですよ。いい材料を使って職人が手作業で細かい仕事をしている。なので壊れてもちゃんと手を入れ直せばまた生まれ変わるし。新しい価値観で使えるというところもアンティークの魅力ですよね。
-いつも思うのですが、店内に入るとすごく雰囲気がいいですよね、落ち着くというか。
今井伸子:おじいちゃんおばあちゃんが大事に使っていた家具が家にあったような方が来店すると「あ、懐かしい」と言われるけど、もっと若い世代の方からも「この空間全体が落ち着きますね」と何回か言われたことがあって。古いものの持つ雰囲気ですかね。
-エデュコに来るお客さんはどんな風に日常にアンティークを取り入れているんでしょうか?
 今井さん:特に若い人は感覚が自由です。シャビーという言葉もありますけど、味とかファッション感覚みたいな感じで見に来る方も多くて。すごい自由に自分が好きなものを組み合わせていらっしゃる。

ゲストさんに聞いてみた⑦『Antiques educo(アンティークス・エデュコ)』_a0123451_1514142.jpg

持ち主が今まで大切に使ってきた思い出のあるものだから、丁寧に手を入れてまた誰かのために送り出す。「お店に出せる商品は限られているけれど、縁あってうちに来たものはまた長く使ってもらえるようにして出したい」という今井さん、伸子さんのアンティークに対する思いが、おはなしをうかがっていて伝わってきました。

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話を聞いた人:中村文具店店主・中村、スプンフル・さら

Antiques educo 【アンティークス・エデュコ】
http://antiques-educo.com
# by hake-ichi | 2016-08-25 14:24 | ゲストさんに聞いてみた | Comments(0)


  


by hake-ichi

次回のはけのおいしい朝市

▶ 次回は... はけのおいしい朝市 vol.121 【日程】 2024年2月4日(日) 【会場】 丸田ストアー 【時間】 10時〜15時 ---------------------------- ▶朝市組合メンバーのサイト アヤキッチン 珈琲屋台 出茶屋 Flowers & Plants PETAL YUZURIHA 中村文具店 SPOONFUL PARITALY pottery design CHEESE WORKS あそびとくらし◯△⬜︎(とをがギャラリー) ----------------------------

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